日本食と日本の料理人、そして日本企業の技術が大活躍!未来世紀ジパング「危機に瀕するフランス料理!? 救世主はニッポン!」視聴レビュー

未来世紀ジパング「危機に瀕するフランス料理!? 救世主はニッポン!」が2015年2月16日(月)に放送されました。「フランス料理がまずくなっている」と危惧されるフランス国内において、本場フランス料理の世界で活躍する日本人シェフや日本企業の取り組みを追った回です。

世界一の観光大国フランスを訪れる外国人観光客は年々増加しており、そうした観光客をより多く獲得するため冷凍食品やレトルトを用意するフランス料理店が増えているとの事。番組によるとフランスのレストラン13万5千店舗のうち、なんと85%が冷凍食品やレトルトを使用しているという調査結果もあるそうです。

フランス人に対する番組インタビューでも、フランスのレストランで出される料理が「まずくなった」「おいしいお店を探すのが難しい」というコメントが出ていました。

フランス外食産業の売り上げは13.5%が外国からの観光客ということもあり、フランス政府は2015年から国内にあるレストランに対して「ホームメード認証マーク」を導入しました。

ホームメード認証マークはレトルト等を使わずに、自分のお店で手作りしているメニューや店の看板に掲げられるものです。外国人観光客にとってフランス政府が音頭を取る「ホームメード認証マーク」は、美味しいフランス料理店を探す貴重な判断材料にもなります。

またフランス料理店で救世主になっているのが日本人のシェフです。海外で働きたいという料理人が増えたことに着目し、料理人の海外就業をサポートするビジネスを行う会社が東京・本郷にあります。社名は株式会社ENGINE(エンジン)、代表の喜多正顕社長は高級店から小さなビストロまで、フランス料理店に200人以上の日本人料理人を送り込んでいます。

フランスでは今、日本のラーメン屋や寿司屋、お好み焼き屋などの日本食が人気になっていて、若いフランス人の料理人が多数働いて修行しているそうです。フランス料理店で働く日本人料理人に、日本料理店で働くフランス人料理人。両社ともに自分の将来を見据えていて、とても面白い対比だと思います。

世界2万社と契約している“食品業界のインテル”とも呼ばれるアリアケジャパン株式会社(東証1部上場、証券コード:2815)は、フランス料理の有名店でも多数採用されるスープの素“ブイヨン”を製造しています。取引先にはあのフレンチの巨匠、ジョエル・ロブションのお店もあります。

アリアケジャパンと言えば、2014年6月5日(木)放送のカンブリア宮殿「日本の“食”を支えてきた知られざるトップ企業の秘密!」でも取り上げられていました。アリアケは店の味をデータ化し、全く同じ味を再現できるという強みを持っています。

沸騰ナビゲーターの山口義行氏(立教大学経済学部教授)は未来予測で「世界で日本人がブランドになる」と語られていました。家電製品や自動車など日本製の「商品」がブランドとして世界に認知されていますが、これからは「モノ」ではなく日本人という「人」がブランドになっていくとのこと。

当ブログ管理人の自営業者KENも記事で書いてきましたが、やはりこれからの時代、日本人はもっと積極的に海外に打って出るべきです。日本食という強みもありますし、ナポリタンのように海外の料理文化を取り入れ独自に進化させたグルメを生み出す事にもつながるからです。私の会社でも今年は海外事業を展開して行こうと思います。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です