アリアケジャパン株式会社の岡田甲子男会長が語る!カンブリア宮殿「日本の“食”を支えてきた知られざるトップ企業の秘密!」視聴レビュー
2014年6月5日(木)放送のカンブリア宮殿「日本の“食”を支えてきた知られざるトップ企業の秘密!」を視聴しました。ラーメン店のダシや洋食店のソース、冷凍食品のエキスなどにも使われている味のベースとなる調味料の製造メーカー、アリアケジャパン株式会社の岡田甲子男(おかだ・きねお)会長が登場した回になります。
不勉強ながらアリアケジャパンの社名は今回の番組で初めて知りました。村上龍さんが番組冒頭で発した“アリアケジャパンは食のインテル”という言葉はまさにピッタリだと思います。
アリアケジャパンが作った味は、長崎ちゃんぽんでお馴染みのリンガーハットをはじめ、即席麺のスープ、カレールウ、冷凍食品に至るまで、多くの食品に使われているそうです。消費者は知らないうちにアリアケジャパンの味を、どこかで口にしているということです。
アリアケジャパンでは味を徹底的に数値化、データ化し、そのダシを作ることで2万社以上の企業と取引しているとの事。そんな日本の味を支えるアリアケジャパンをたった一代で売上高300億円のトップ企業に育てたのが、今回番組に登場した岡田会長です。
岡田会長は33歳の時に天然だしの会社を創業、即席麺ブームという時代の波に乗り急成長を遂げます。しかしその製造現場は「だし」を煮詰めるために想像を絶する過酷な労働環境という問題にも直面していました。
そこで岡田会長は、労働問題を解決するため100億円をかけてハイテク工場を建設し、業界初となる人の力に頼ることのない天然調味料製造の完全自動化を成功させます。これにより販売コストも大幅に下げる事に成功し、アリアケジャパンはさらなる成長軌道に乗ることとなります。
“食品の材料となる調味料”を手掛けてきたアリアケジャパンですが、最近では新たなセブンイレブンのプライベードブランド「金のビーフシチュー」の開発や、長崎県の諫早で国内最大級の広さを誇る有機栽培の玉ネギ畑の運営など、新たなビジネスにも進出しています。有機たまねぎはサブウェイの秋の新商品となる「オニオンスープ」でも使われるそうです。販売開始されたらサブウェイに行って注文してみたいと思います。
アリアケジャパン株式会社は国内に九州工場が、そして海外にはアメリカ、フランス、ベルギー、中国、台湾の5か国に工場があります。味のエキスは日本だけでなく、世界で戦えるジャンルです。東証1部にも上場しており(証券コード:2815)、今日6月6日には年初来高値も更新していました。投資候補として検討してみたいと思います。