未来世紀ジパング「ニュースが伝えない「ウクライナ騒乱」 -意外な日本ブーム-」を視聴し、日本の高い環境技術とイメージを再確認

2014年6月2日(月)に放送された未来世紀ジパング「ニュースが伝えない「ウクライナ騒乱」〜意外な日本ブーム〜」を視聴しました。国際的なイメージも良く環境技術に優れている日本が、親日家の多いウクライナでできることはたくさんあると教えられた回です。

ウクライナの首都キエフでは街中に寿司店が急増し、空前の日本ブームが起きています。美人モデルは日本雑誌の表紙を飾り、公認の将棋大会が開催され、浴衣がお土産として人気など、日本の人気がいたるところで見て取れました。コサックダンスやボルシチがロシアではなく、ウクライナが発祥の地だと番組を見て初めて知りました。

2013年11月に始まった親EU派の市民のよる大規模デモから半年、市内中心部の独立広場では犠牲者を弔う献花台が設置され、祈りをささげる人たちが絶えることなく訪れていました。その傍らでは反ロシアを叫ぶ過激な右翼勢力の武装集団が道路を占拠するなど、ナショナリズムの炎も燃え上っています。

世界中で大ニュースとなったロシアによるクリミア併合。あれから2ヵ月が経ち、クリミアでは着々とロシア化戦略が進められています。街中ではロシアを歓迎する市民の集会や、ロシアへの愛国心をうたう看板や額縁付きのプーチン大統領の写真も増加中です。

クリミアの役所ではロシアのパスポートが発行され、ロシアからはウクライナ時代の2倍の年金が支払われています。その一方で番組取材班が撮影を止められるなど、旧ソ連時代を思わせるかのような情報統制も行われています。

そんな緊迫の状況が続くウクライナでは今、日本からの支援が増加しています。エネルギー問題を抱えるウクライナには、1,200台を超える新たなエコ・パトカー(トヨタのプリウス)が全土に導入され、これまでと比べCO2を7割削減、燃費は以前のパトカーに比べ3割も上昇しました。また老朽化で問題化していた下水処理場の大規模改修を日本が支援するなど、日本の環境技術を使った支援です。

沸騰ナビゲーターの太田泰彦さん(日本経済新聞社論説委員兼編集委員)は、未来予測で「“新・東西冷戦”は起こらない」を掲げました。ウクライナは新東西冷戦の様相とも言われていますが、お互いに決め手を欠いている状態でもあります

EU各国が消費している天然ガスの多くはロシアからの輸入に依存しており、アメリカも“戦争疲れ”をしていてウクライナ問題にこれ以上長く関与したくなく、日本もウクライナ問題が起きる前まではロシアとの関係が良好で、ロシアもウクライナ危機で海外からの投資が減り株価が大幅に下落。勝ち組がいない事情教です。

このようにどの国も相互補完関係がある今の時代では、新東西冷戦は起こらないとの未来予測です。日本も番組で紹介されていた独自の環境技術や経済力を生かして、もっと積極的に国際問題の解決に貢献していくべきだと思います。その活動が、日本の信頼とイメージを高めてくれるはず。

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