国際観光ホテル旗松亭、サントリーのボルドーワイナリー、そしてスタックス高級ヘッドホンが紹介された未来世紀ジパング「今こそニッポン再発見!チャンスを掴み世界へ」
2019年4月10日(水)放送の未来世紀ジパング「今こそニッポン再発見!チャンスを掴み世界へ」は“日本の知られざる価値の再発見”をテーマに、天皇家ゆかりの温泉宿“国際観光ホテル旗松亭”やサントリーのフランス・ボルドー産ワイン、そしてスタックス社による高級ヘッドホンが取り上げられました。
長崎県平戸市にある国際観光ホテル旗松亭は昭和天皇から三代続けて訪れた天皇家ゆかりの平戸を代表する温泉宿ですが、バブル崩壊から客足が遠のき、2016年には経営が破たんしてしまいました。
国際観光ホテル旗松亭の再生に乗り出したのが、中国・香港で観光業などを営む実業家のリー・サンディ氏でした。“ホテルの女王”の異名を持つリー氏は従業員や取引先の雇用を守り、日本の“おもてなし”をそのままに大連や上海の観光客を呼ぶ込むことで売り上げを上げています。
長崎・平戸以外にも注目の観光地として、未来世紀ジパングでは静岡・熱海を取り上げていました。2019年内には中国資本によって熱海発となる5つ星ホテル「熱海パールスターホテル」が誕生予定です。
2019年2月のEUとのEPA(経済連携協定)によって、EU産ワインの関税がゼロになりました。これにより今、日本では本場フランス・ボルドー産の格安ワインが楽しめるようになっています。
そんなワインの聖地とも言うべきフランス・ボルドーでは、日本と中国の間でワイナリーの争奪戦が起きているとのこと。とくに中国はここ10年でどんどんワイナリーを買収し、現在200以上を中国が所有しているそうです。
中国の爆買いが止まらないフランス・ボルドーのワイナリー市場において、日本は全く違うやり方で挑んでいます。サントリーが買収したワイナリー「シャトーラグランジュ」では現地の雇用を守り、伝統的な製造方法もそのまま変えずにワインを作っています。
さらにサントリーは約70億円を改修費として投資し、畑を蘇らせることにも努めてきたそうです。その功績が評価され、サントリーはボルドーで最も格式が高いワイナリーとして迎えられています。
サントリーでは欧州最大のワインメーカー、カステル社と手を組み、日本のスーパーでも人気の1本1,000円の格安ワイン「バロンドレスタック」を輸入販売しています。
埼玉県富士見市にある音響機器メーカーの有限会社スタックスは、中国でも人気の高級ヘッドホンを製造している中小メーカーです。一時は廃業の危機を迎えましたが、中国の大手オーディオメーカー“エディファイア”が買収し、中国はもちろん欧米にも高級ヘッドホンを売り出すことで売り上げも増加中とのこと。
神奈川県大和市にある新シコー科技株式会社も中国企業に買収された日本の中小企業の1社です。新シコー社は携帯のマナーモードに使われる小型振動モーターや、スマホのオートフォーカスに使われるレンズの小型モーターなどを開発しています。