いきなりステーキに長崎ちゃんぽん、塚田農場などのアルバイト獲得施策を学べたガイアの夜明け「人が足りない…”外食”驚きの一手!」

景気が上向き始め新規出店が増えているものの、アルバイトやパートなどの人材採用に苦戦しているのが日本の外食業界です。2014年2月4日(火)放送のガイアの夜明け「人が足りない…”外食”驚きの一手!」ではペッパーフードサービスの「いきなりステーキ」、リンガーハットの「長崎ちゃんぽん」、エー・ピーカンパニーの「塚田農場」の人材獲得法が紹介されました。

1970年創業の「ステーキくに」はお客さんの目の前で神戸牛など様々なブランド牛を好みの大きさ、厚さにカットしてくれる人気のステーキレストランです。2014年2月現在、都内を中心に9店舗を展開しています。

ステーキくにでは今後も積極的に店舗を増やす計画ですが、時給1,000円を超える給料でアルバイトを募集しても応募はなかなか無いそうです。コンビニ、引っ越し・配送、居酒屋・レストランは学生バイトに不人気なため人手不足に陥ってしまっています。

そこでステーキくにを運営する株式会社ペッパーフードサービス(東証1部上場、証券コード:3053、株主優待お食事券あり)では、少ない人手でもオペレーション可能な立ち食いステーキ店「いきなりステーキ」を開始します。

いきなりステーキの特徴は、ステーキくによりも狭い店舗でスタッフが効率的に動けるようなシステムを作り、従来の半分の人数でも運営できるようにしている点と、立ち食いで客の回転を良くすることで高級肉のステーキをより安く提供できる点です。

当ブログ管理人も「いきなり!ステーキ」は好きでよく食べに行っています。店舗によっては立ち食いではなく、イスが設置されている所もあるのでお疲れの会社員や女性にもオススメです。

全国500店舗以上の麺チェーン店「長崎ちゃんぽん」を展開する株式会社リンガーハット(東証1部上場、証券コード:8200、株主優待食事優待券あり)もアルバイトを確保できずに悩んでいる企業の1社です。

そこでリンガーハットではお客さんが料理を持って店内を移動するセルフ式を採用し、レジに並んでいる間にいろいろなトッピングを選べる「マイちゃんぽん」式を考案。実験店舗で試してみたところ、フロアスタッフ0人かつ売上アップという成功を収めていました。

さらにリンガーハット社では自社工場にて、「より早く麺をゆでる機械」と「具をより効率的に調理できる機械」という人手をあまりかけずに効率的に調理が出来る機械を開発・製造。これにより長崎ちゃんぽんではスタッフ一人でこれまでの半分の時間でちゃんぽんを提供できるようになります。

ガイアの夜明け終盤に紹介されていたのが、外食産業の中でもとくに人集めに苦戦しているのが居酒屋業界です。株式会社モンテローザが運営する「山内農場」では2週間やめなかったアルバイトに祝い金を支払うことで人材採用を進めています。

同じく居酒屋業界で「塚田農場」を展開する株式会社エー・ピーカンパニー(東証1部上場、証券コード:3175、株主優待あり)では就職活動を機に辞める学生バイトが多いため、無料で就職支援セミナーを開催するなど、就活とバイトを両立してもらえる仕組みを採用しています。

エー・ピーカンパニー社ではさらに一般企業の採用担当者に対し、塚田農場などで働く自社のアルバイト学生たちを優先して採用試験で優遇してもらえるよう働きかけるという進んだ取り組みも実施しているとのこと。これは優秀な新卒を採用したい人事担当者にも嬉しい点ですね。

若者の人口が減っていることもあり、アルバイトやパートの採用は今後ますます苦戦することでしょう。時給だけではないプラスアルファをどう提供できるかが、今後外食企業の明暗を分けることになると思います。

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