日本料理や日本の調味料、素材をもっと世界へ!ガイアの夜明け「”本物の日本食”を世界へ」視聴レビュー
録画していた2013年10月15日(火)放送のガイアの夜明け「”本物の日本食”を世界へ」を3か月遅れになりますが視聴しました。東京オリンピック開催が開催される2020年までに、世界の日本食市場を6兆円に拡大するクール・ジャパン戦略が始動するなど、日本食は大きな世界ビジネスになろうとしています。
近年続く日本食ブームの影響もあり、海外にある日本食レストランの数は約5万5000軒にもなるそうです。なんと、この3年で2倍近くに増加しているとのこと。ただその多くが日本人とは関係のない海外資本の経営となっており、とくに寿司などで日本では見られないアレンジが施されています。
ガイアの夜明けで紹介されていた回転寿司チェーンの「ヨー!スシ」もそんな海外資本の1つ。高級料理だった寿司や日本食を安く、ファッショナブルに提供する事にこだわり急成長しているチェーン店とのこと。ただそこで提供されている寿司は・・・マンゴーを載せたものなど本物の日本の寿司、とは言い難いものです。
そんな欧州市場に”本物の日本食”で挑戦しようと立ち上がったのが、銀座でミシュランの三つ星和食店「小十(こじゅう)」を経営する奥田透さんです。2013年9月にパリに店をオープンさせることを決め、日本酒や伝統工芸品の陶器、備長炭などを持ちこみ、客単価200ユーロの高給かつ本物の日本食店を目指します。
そして2013年9月20日、フランス・パリに本格的な日本料理店「奥田」がオープン。招待した食通たちからも絶賛され、開店から3週間、パリの奥田は連日満席が続いたそうです。
海外に広まる日本食ブームの影響で、しょうゆやみそ、お酢などの輸出額も増えているそうです。ただ、わさびに関しては強い辛みが特徴の「西洋ワサビ」を使ったものが世界で主流とのこと。
愛知県名古屋市の老舗わさびメーカーの金印株式会社は、独特の風味とさわやかな香りが特徴の日本原産の「本わさび」を使い、独自に開発した超低温すりおろし製法で作った「冷凍本わさび」を欧州の日本料理店に売り込みます。
冷凍本わさびは値段が高いと一般的な日本食店では断られていましたが、高級和食レストランに狙いを絞ることで商談につなげていました。またヨーロッパ最大級の食品見本市「世界食品メッセ アヌーガ2013」に金印わさびブースを出店するなど、世界市場への売り込みに攻勢をかけています。
当ブログ管理人の自営業者KENも海外に行って日本食を食べることがあるのですが、やはり失礼ながら「日本食のパチもんだ」と思う場面も多々あります。今回のガイアの夜明けで紹介されていたような、本物の日本料理人による寿司や、日本生まれの調味料がもっと世界に広まってくれることを願います。