D&デパートメント創業者のナガオカケンメイ氏が語る、カンブリア宮殿「長く使える良いものだけを売る!感動百貨店の新戦略」視聴レビュー

2015年10月1日(木)放送のカンブリア宮殿「長く使える良いものだけを売る!感動百貨店の新戦略」に登場されたのが、大量生産・大量消費に反旗を翻し、“長く使える良いもの”だけを販売するユニークな百貨店「D&デパートメント」の創業者、ナガオカケンメイ氏です。

少し高くても良いものを求める本物志向の高まりを受け、東京・世田谷の住宅街にある生活雑貨店「D&デパートメント東京」の人気が高まっているそうです。職人が作った逸品や、壊れにくい商品など、長く使える良いものに絞って販売していることが消費者に受け入れられているのでしょう。

ただ売るだけでなく、歴史や作り手の思いなど「商品の物語」も一緒に伝えて売っているのも特徴です。例えば商品販売のタグには、その商品が誕生して何年経ったか分かる商品年齢も記載されています。

そんな長く使える良いものだけを販売するD&デパートメントを全国チェーンに育てたのが、創業者兼デザイナーのナガオカケンメイ氏です。有名デザイナーが手掛けた商品でもすぐにリサイクル商品として販売される現実にショックを受け、長く使える良いものに絞って販売するビジネスモデルを思い付いたそうです。

2015年10月現在、京都や大阪、静岡など国内10都市にチェーン展開しているD&デパートメントですが、東京と地方では品揃えが大きく異なっています。地方のD&デパートメントでは「その土地らしさ」が色濃く出る地域の逸品が数多く揃えられていのが特徴です。

D&デパートメントの地方店の大半は、理念を共有してくれるフランチャイズのオーナーが運営しているそうです。“地域の良さを伝えて、地域を活性化させる場”という強い意思を持ったオーナーが運営しているからこそ、地元の人たちにも受け入れられるショップになっているのだと思います。

東京・渋谷の人気商業施設「渋谷ヒカリエ」にも、D&デパートメントが手掛ける「d47デザイントラベルストア」という47都道府県の“埋もれた逸品”を集めたショップが出展しています。各地で長年愛されてきたものの、衰退・消滅しかねない伝統工芸品の数々がそろったショップです。

ナガオカ氏は生産中止寸前にまで追い込まれている商品を発掘し、ナガオカ氏や消費者のアイデアを生産者に伝え商品を改善してもらい、ショップで販売するという活動を続けているそうです。地方活性化にもつながる素晴らしい活動ですね。

1997年に創業したD&デパートメント社は、現在国内10都市とソウルで店舗展開しており、年間売上高は約12億円に達します。長く使える良いものを選びたいという消費者は国内外に多数存在しますので、今後も成長が続いていくと番組を見て感じました。

個人的にも番組で紹介されていた「医療用ガラス万能壺」や、旅行ガイド「d design travel」は欲しいと思いました。後者は楽天ブックスなどのオンライン書店でも売っているので、後日購入してみようと思います(⇒楽天ブックスで販売中のd design travelはこちら)。

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