カンブリア宮殿「世界を驚かせた日本製の鋳物ホーロー鍋バーミキュラ ~倒産寸前の町工場 大逆転の秘密~」で紹介された愛知ドビー
2018年2月1日(木)放送のカンブリア宮殿「世界を驚かせた日本製の鋳物ホーロー鍋バーミキュラ ~倒産寸前の町工場 大逆転の秘密~」でも紹介された愛知県名古屋市の町工場「愛知ドビー」が生んだ鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」がヒットを続けています。
日本製で1つ2万円以上もするバーミキュラですが、7年前に愛知ドビーが発売すると「調味料を使わなくても野菜が驚くほどおいしくなる」と評判となり、一時15か月待ちになるほどの大ヒット商品になりました。
そんなバーミキュラを世に出したのが、愛知ドビーの代表取締役社長、土方邦裕(ひじかた・くにひろ)氏と代表取締役副社長の土方智晴(ひじかた・ともはる)副社長です。
2016年にはお客さんの声を参考に、IH調理器を組み合わせた炊飯器「バーミキュラ ライスポット」も発売されています。こちらも一時入手困難となるヒット商品となっています。村上龍さんもバーミキュラ・ライスポットをご自宅で使われているそうです。
世界一の鍋を作って下請け工場から脱却するという目標を立て、”魔法の鍋”と呼ばれるバーミキュラによって見事実現された愛知ドビー社の土方兄弟。一時倒産寸前だった下請け工場は、愛知を代表する鍋メーカーへと生まれ変わっています。
愛知ドビーの奮闘や実績は、これまで何度もガイアの夜明けで紹介されています。当ブログでも視聴レビュー記事を書いていますので、ご興味持って頂ける方は下記ブログ記事をご覧ください。
・2013年8月6日(火)に放送されたガイアの夜明け「不屈の町工場…世界を驚かす!」視聴レビュー記事
・2013年11月5日(火)に放送されたガイアの夜明け「”不屈の町工場”新たなる挑戦!」視聴レビュー記事
・2015年5月12日(火)放送のガイアの夜明け「”かまど炊き”を超えろ!~炊飯器 開発競争の裏側~」視聴レビュー記事
バーミキュラ鍋とふたの隙間はわずか0.01mm以下。この密閉性の高さが、水を使わない「無水調理」を可能にしています。さらにバーミキュラを買ってくれたお客さんに対してレシピ相談も受け付けるなど、徹底的に顧客の声を聞き開発にも役立てているとのこと。
バーミキュラ・ライスポットはご飯だけでなく、ローストビーフやローストチキンなど何十種類もの料理がボタン1つでおいしく出来る調理モードも付いています。愛知ドビーではライスポットをまずはネット通販で、炊飯器としてではなく調理器具としてアメリカで売り出すそうです。
名古屋の下請け企業が試行錯誤の上、バーミキュラという魔法の鍋の開発に成功し、売上は約45億円(2017年)、従業員数は250(2018年1月現在)にもなるまで急成長。愛知ドビーは映画化もできそうな歴史を持つ中小企業の星だと思います。