日本の99.7%を占める中小企業、その底力を世界へ!ガイアの夜明け「不屈の町工場…世界を驚かす!」視聴レビュー

2013年8月6日(火)に放送されたガイアの夜明け「不屈の町工場…世界を驚かす!」視聴レビューです。日本のものづくりを支えてきた町工場などの中小企業が、国内外でヒット商品を販売しているケースが増えてきているようです。

ガイアの夜明け冒頭で紹介されていたのが、欧米のレストランや雑貨店で評判を呼んでいるぐにゃぐにゃと好きに形を変えられる皿やかご等の食器。富山県高岡市の銅鋳物メーカー「能作」が作ったこの食器は、仏具や茶道具の下請けで培った経験と技術を活かし、金属の中でも”スズ”を使って作られています。

形が変わる食器は日本の百貨店でたちまち人気商品になり、さらには欧米や中東などにも輸出しているそうです。「日本の町工場のポテンシャルは高い。世界にどんどん打って出るべきだ」と語る能作さんの言葉は、下請けのみの中小企業に希望と勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

また、2012年3月にもガイアの夜明けで取り上げられていた、愛知・名古屋市の鋳物工場「愛知ドビー」が生み出したホーロー鍋「バーミキュラ」も変わらず高い人気を誇っているとのこと。

兄の土方邦裕社長と、弟の智晴副社長が下請け頼みからの脱却をめざし、精密な鋳造技術を生かして作り出した自社商品のホーロー鍋「バーミキュラ」は、鍋の密閉性が高いため水なしでおいしく調理できる「無水調理」を可能にしています。

一時は15か月待ちという大ヒット商品になり、注文待ちを解消するため3億円をかけて生産体制を増強。そして狙うはヘルシー志向が高まるアメリカ。サイズをアメリカ人が好み26cmに、そしてデザインをよりシンプルなものに変えて米国用「バーミキュラ」を売り出しています。

岐阜県山県市で水栓バルブ部品を下請け製造してきた田中金属製作所も、海外に打ち出している町工場の1つ。起死回生を掛け独自の節水シャワーヘッド「Bolina(ボリーナ)」の開発に成功。従来の半分の水でシャワーが使えるようになるだけでなく、細かい泡を発生させることで汚れを落としやすくなるそうです(特許も取得)。

2013年の夏から本格的に売り出し、国内の大型雑貨店でも売れているほか、水道代を節約したいスーパー温泉などでも引っ張りだこになっているとのこと。そして次なる一手は海外進出、しかも水不足の国に狙いを定め手始めにシンガポールに進出されました。女性向けのエステ店などで納入が広がりそうです。

下請けの町工場によるヒット商品には、他にも釣り具製造機メーカーが作ったマットレス「エアウィーブ」、北海道のマンホールの蓋を作っている町工場「白井鋳鉄工業」によるスピーカー「キャストロン」などがガイアの夜明け内で紹介されていました。

日本のモノづくりの本質は、中小企業の技術力と職人技にあると管理人KENは信じています。「がんばれニッポン!未来世紀ジパング「“世界一星がきれいな場所”で日の丸沸騰プロジェクト!」視聴レビュー」の記事でもその点は言及しています。中小企業の底力を世界に見せつけていってもらいたいと思います。

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