トリドール(3397)のテリヤキジャパンがナイロビで沸騰中!未来世紀ジパング「なぜかケニアから始まる!日本の世界戦略」視聴レビュー

ケニアの首都ナイロビにアフリカ最大のトヨタのショールームができ、日清食品の汁なしラーメンが人気になるなど、日本企業のケニア進出が今増えています。
2015年4月6日(月)放送の未来世紀ジパング「なぜかケニアから始まる!日本の世界戦略」は、そんなケニアの現状を取り上げた回でした。

野生の王国ケニアでは現在、アフリカゾウが危機に瀕しています。原因は象を殺して象牙をとる違法密猟です。象牙密漁はイスラム過激派組織「アルシャバブ」の資金源とも言われており、密漁された象牙の多くが中国へと違法に流れています。

そんな密猟者と命がけで戦っているのが、野生動物を保護するレンジャー「マラコンサーバンシー」です。日本人の滝田明日香さんは2006年にマラコンサーバンシーし、アフリカゾウの涙という団体を立ち上げるなど、密猟者からアフリカゾウを守るために活動しています。

番組では密猟者を捕まえるレンジャーの生々しい映像も放映されていました。また番組で初めて知ったのですが、ケニアから日本へ輸出している商品の第1位が「バラ」なのだそうです。花屋に並んでいるバラは、はるばるケニアからやってきたものかもしれません。

マクドナルドもスターバックスもない東アフリカ経済の中心ケニアに進出したのが、うどんの丸亀製麺でおなじみの株式会社トリドール(東証1部上場、証券コード:3397)です。なんと、うどんではなくケニアで人気の鶏肉をメインにした「テリヤキチキン」で勝負をかけます。

工事スタッフが逃げ出したり発注した商品のサイズが違うなど様々なトラブルを経験しつつも、テリヤキチキン丼や焼うどんなどを振る舞う「テリヤキジャパン」はオープン初日から人気になっていました。テリヤキチキン丼は自分も一度食べてみたいです。

番組終盤、あのマサイ族をはじめ多くのケニア人が使っている商品として携帯電話が紹介されました。ケニア国内での携帯普及率は70%を超えているそうです。しかし電気を使えない未電化地域も70%に及ぶため、携帯以外の電化製品はあまり普及していません。

そこでケニア国内に電気を届けようと、2015年2月に完成したのがオルカリア地熱発電所です。ケニアは大地溝帯(グレートリフトバレー)と呼ばれる火山地帯にあるため、地熱発電に適している国なのです。そしてそのオルカリア地熱発電所では、西日本技術開発株式会社など日本企業の技術が活躍しています。

また東大発ベンチャーのデジタルグリッドソリューションズ社が、ケニアの無電化地域で電力ルーターの普及に取り組むなど、日本の優れた技術がケニアの国に電気を届けはじめています。

今回の未来世紀ジパングでは恒例の「未来予測」はありませんでしたが、沸騰ナビゲーターの米倉誠一郎氏(一橋大学イノベーション研究センター教授)は番組最後に、ケニアのように技術やサービスが必要とされている国で新しいイノベーションが生まれ、それが日本や欧米といった先進国にリバースイノベーションとして今後返ってくると話されていました。テリヤキジャパンが日本に逆輸入される日を楽しみにしたいと思います。

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