信念と情熱の女性、軽井沢のアイザック小林りん代表理事登場!カンブリア宮殿「教育で世界を変える! ~ゼロから学校立ち上げた超異色39歳~」視聴レビュー

2014年10月23日(木)放送のカンブリア宮殿「教育で世界を変える! ~ゼロから学校立ち上げた超異色39歳~」のゲストは、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢の代表理事、小林りんさんでした。小林さんはダボス会議のヤング・グローバル・リーダー2012選出、日本政策投資銀行主催の第一回女性新ビジネスコンペで日経新聞特別賞を受賞、さらに日経ビジネス「チェンジメーカー・オブ・ザ・イヤー2013」受賞など輝かしい実績をお持ちの女性起業家です。

2014年8月24日、長野・軽井沢に「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢」、通称ISAK(アイザック)が開校しました。文部科学省認可の高校で、全寮制かつ授業は全て英語で行われる高校です。1学年49人のうち日本人はわずか3割、残りはインドやソマリア、タジキスタンなど世界各国から集まった優秀な留学生たちです。

アイザックの目的は、世の中を変えていくためのリーダーを育てる“チェンジメーカー”を育成すること。インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢を立ち上げた小林りん代表理事は、ユニセフ職員としてフィリピンに駐在し、ストリートチルドレンの路上教育に携わっていた経歴があります。小林さんは富裕層が格差社会に無関心であることを危惧し、アイザック立ち上げを決意されたそうです。

あすかアセットマネジメント会長の谷家衛氏と出会い、学校設立を決意した小林さん。アイザック設立準備をはじめた6年前は20億円の寄付も取り付けていたそうですが、リーマンショックで寄付金もすべてなしになります。

凄いのは、そこであきらめずに何千人もの人々に支援を呼びかけ続けた小林さんの行動力と情熱です。2010年夏にサマースクールを開催したことで、小林さんの活動が夢物語ではなく現実のものとしてメディア等で取り上げられるようになります。結果、ゴールドマンサックスや森ビルなど今では約70法人もの賛同者を得て2014年7月現在、14億円の寄付が集まるまでになったそうです。

アイザックの授業は、必ず生徒への問いかけから始まります。リーダーを育てるために大切な、考えさせる力をつけさせる授業です。世界の名門高校から集まった12名の優秀な先生が教鞭をふるっています。

アイザックのもう1つの特徴は「奨学金」です。日本で問題になっている将来返還が必要な貸付型の教育ローンとも呼べるものではなく、アイザックの奨学金は返さなくてもよい給付型奨学金です。貧しい国の優秀な学生が金銭的なリスクなく学ぶことができるので素晴らしい仕組みだと思います。

村上龍氏は編集後記で、“貧困と格差を是正するためのリーダー育成”という目標に絞り込みんだISAK(アイザック)という教育機関の成功が、日本の教育全体に正の影響を与えていくだろう、と書かれていましたが非常に共感できます。多様な価値観を受け入れ、課題を発見する力があり、失敗を恐れず行動できるリーダー。アイザックが育てようとしているリーダーは、日本はもちろん世界における社会問題解決の糸口になってくれると期待します。

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