村上世彰氏も注目する日産・ルノー問題、ガイアの夜明け「シリーズ「さらば平成 君は夜明けを見たか②」会社は誰のものか?」
2019年3月5日(火)のガイアの夜明けは、カルロス・ゴーン被告の保釈決定を受けて当初予定されていた「シリーズ「さらば平成 君は夜明けを見たか②」会社は誰のものか?」に、「追跡第2弾!日産・ルノーの暗闘」という切り口も追加された内容として放送されました。
逮捕以来、一貫して無罪の主張を崩していないカルロス・ゴーン被告。日本を代表する自動車メーカー、日産自動車(東証1部上場、証券コード:7201、株主優待あり)をめぐり、フランス政府・ルノーとの主導権争いも激しさを増しています。
今回のガイアの夜明けによると、三菱グループが日産・ルノー連合の中で存在感を強めているとの事。三菱グループとしてのルノーへの出資や、三菱自動車の三者連合脱退など、駆け引きも進んでいます。
石油元売り業界第2位の出光と、第4位の昭和シェルが、実に3年もの交渉を経て2019年4月に経営統合しました。大株主でもある出光の創業家が経営統合に反対していたからです。
そんな出光の創業家が経営統合に賛同した背景は、かつて5,000億円もの投資資金を抱えた村上ファンドの運営者、村上世彰氏の存在です。元祖モノ言う株主とも言える村上世彰氏が出光の創業家に助言したことがキッカケだったそうです。
現在、村上氏はマレーシア・ジョホールバルの経済特区でマンションや商業施設の開発を行っています。ベトナムやカンボジアでも不動産投資をしかけており、日本企業にも投資しているとのこと。
さらに村上氏は日本で中学1年~高校3年までの100人に1人10万円を提供し、株への投資を実体験させる「子ども投資体験プログラム」を立ち上げ、日本に投資文化を根付かせようと活動しています。
そんな村上氏が今最も注目しているのも、日産・ルノー問題の行方です。ルノーの新会長に就任したスナール会長、日産の西川廣人社長、そして三菱自動車の益子修会長と、ルノー・日産連合の盟主となるのは果たして誰なのでしょうか。
巨大自動車連合の中に、株主や消費者の意思が汲み取られていないように感じるのは自分だけでしょうか。村上氏の過去を正当化するわけではありませんが、物言う株主の存在はもっと日本で重宝されるべきだと思います。