キングジム宮本彰社長が登場!カンブリア宮殿「「10人に1人が欲しい」なら発売!面白文具の型破り開発術」視聴レビュー

1988年に発売されたテープに文字を印刷しどこにでも貼れるラベルライター「テプラ」は、これまでに800万台以上が販売され、3,000億円以上の出荷額を誇る大ヒット商品です。同じくメールもネットもできないデジタルメモ機械の「ポメラ」も、これまでに30万台売れたヒット商品です。

テプラやポメラといったアイデア商品を生み出したのが、2015年5月7日(木)放送のカンブリア宮殿「「10人に1人が欲しい」なら発売!面白文具の型破り開発術」に登場した株式会社キングジム(東証1部上場、証券コード:7962)です。年商300億円のキングジムを率いるのが、宮本彰(みやもと・あきら)社長です。

キングジムの商品開発会議でユニークなのは、10人の役員のうち1人でも「良い」と言えば商品化される点です。普通の会社だと10人中1人でも反対意見があれば商品化は躊躇しそうなものですが、キングジムは真逆の「1割の人の心に刺さる商品を生み出す」という独自戦略をとっています。

万人の人がなんとなく欲しくなる商品よりも、1割の人が絶対に欲しい商品を作るというのは非常にユニークな視点だと思います。番組スタジオではキングジムの様々なアイデア商品が紹介されていましたが、確かにいくつかは当サイト管理人の自営業者KENも欲しいと思うアイテムでした。

宮本社長ははキングジムの4代目社長になります。創業者は宮本社長の祖父、宮本英太郎氏です。栄太郎氏は年賀状の送り主欄を切り取ってファイリングできる「人名簿」というアドレス帳を発案し、1948年に名鑑堂という文具店を設立します。

1964年にはキングジム社を代表するアイデア商品、書類を綴じる「キングファイル」を発売。このキングファイル、なんと累計5億冊も売り上げる国民的大ヒット商品にまで成長します。

コンピュータ化の流れの中、事業の柱だったファイル事業の先行きに危機感を持った宮本社長は創業者である祖父の言葉「世の中にないものを作る」という理念のもと、1988年に電子文具テプラを発売します。

それまでファイルなどの文具用品が売り上げの大半を占めていたキングジムですが、今ではテプラなどの電子文具が売り上げの48%と、通常の文具用品の売上高構成36%を大きく上回る規模にまで成長しています。

キングジムの発想術である「極端に絞り込め!」と「組み合わせろ!」の2つや、開発を若手に任せる社風、そして「誰の言うことも聞くな」という社長の言葉など、ユニークな商品が生まれる風土がキングジムにはあるのだと思います。

キングジムの社名の由来は、そのものズバリの「事務の王様」を意味しています。キングジム社は東証1部に上場しており、キングジムまたはグループ会社の商品がもらえる株主優待制度もあります。株価も2015年1月以降、急騰しています。

10人に1人に選ばれる商品を開発・販売する戦略では急激な成長は見込めないかもしれませんが、逆に廃れることもない長続きするビジネスだということもできます。投資候補として検討しようと思います。

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