ゴミ問題、汚染水問題、そして土壌汚染に立ち向かうベトナム、未来世紀ジパング「ベトナムの環境問題に日本が挑む!」
まもなく人口1億人を突破するアジアの急成長国ベトナム。2019年3月6日(水)放送の未来世紀ジパング「ベトナムの環境問題に日本が挑む!」は、かつての高度成長期の日本と同じくゴミや汚染水、土壌汚染に悩むベトナムを取り上げた回でした。
徹底したゴミの回収システムが確立された日本と違い、ベトナムはゴミの焼却炉が不足し、約7割を埋め立て処理しています。ベトナムでは激増するゴミに処理が間に合わず、埋立場のゴミ山も限界が迫り大問題になっています。
世界的に大問題となっている海洋プラスチックごみの排出国の不名誉なランキングでは、ベトナムはフィリピンに続き第4位となっています(ちなみに1位は断トツで中国、2位はインドネシア)。ベトナム人のゴミ不法投棄を防止するため、2018年12月には“ごみ監視レンジャー”が結成されているほどです。
ベトナムでは汚染水問題も深刻です。排水が川に直接垂れ流され、世界遺産で知られる観光地・ハロン湾の海まで真っ黒に染め上げられてしまっています。このままでは世界遺産からハロン湾が排除されるリスクも。。。
そんなベトナムの汚染水に挑むのが、岡山県にあるRBCコンサルタント株式会社です。RBCコンサルタントが独自開発した天然由来の水質浄化活性剤「バクチャー」を使うことで、ハロン湾の水質改善に向け取り組んでいます。
ベトナム戦争でアメリカ軍が散布した枯れ葉剤(猛毒のダイオキシンを含む)に、戦後40年以上経った今も苦しめられるベトナム国民。枯葉剤は今もベトナム各地の土壌に残留し、土壌汚染の原因となってしまっています。
繋がって生まれてきた双子の兄弟ベトちゃん・ドクちゃんは日本でも大きく報道されました。番組では現在4年生の双子の子ども達のために、懸命に生きる弟のドクさんも取材していました。
ベトナムが抱えるゴミや排水、土壌汚染といった環境問題は、同じ問題を抱えてきた日本の経験や技術が活きる分野であることは間違いありません。アジアの経済発展に環境面から貢献してくれる日本企業に投資して行ければと思います。