ワイス・ワイスの物語のある家具が人気、カンブリア宮殿「価格だけで勝負しない 第三の家具メーカーの挑戦!」
六本木の東京ミッドタウンにある「WISE・WISE tools(ワイス・ワイス トゥールス)」は上質な和食器や工芸作家の作品など、日々の生活を豊かにしてくれて、商品に物語のある暮らしの道具を販売する人気ショップです。
2019年3月7日(木)放送のカンブリア宮殿「価格だけで勝負しない 第三の家具メーカーの挑戦!」に登場されたのが、家具を通して見えてくる物語のある家具を販売する株式会社ワイス・ワイスの佐藤岳利(さとう・たけとし)社長です。高級家具と激安家具という二極化が進む家具業界にあって、ワイス・ワイスは価格ではなく”物語”を武器に売り上げを伸ばしています。
当ブログ管理人KENは今回のカンブリア宮殿を視聴し初めて知ったのですが、“国産家具”として売り出されている日本の家具は、その8割が原材料に輸入木材が使われているそうです。
ワイス・ワイスの家具は使われている木材が「どこで伐採したものなのか?」「どこの製材所で加工されたのか?」といった木材のトレーサビリティを業界に先駆けて明示し、そこに「どんな思いがあるのか?」ということまでを含めた「物語のある国産家具」という点が特徴です。
2011年の東日本大震災で仕事が激減し、倒産の危機に追い込まれた宮城の製材所「くりこまくんえん」はワイス・ワイスの佐藤社長から椅子の作り方を2年の歳月をかけて伝授され、今では予約待ちになるほど人気の座り心地の良い椅子を製造・販売しています。
子供に恥じない仕事に切り替えたワイス・ワイス佐藤岳利社長
建物の施工や内装を手掛ける国内最大手の乃村工藝社を経て、32歳の時にワイス・ワイスを設立した佐藤社長。耐震強度偽装事件やリーマンショック、デフレによる値下げ合戦が激化したことで、2008年には倒産の危機を迎えるまで売り上げが悪化したそうです。
価格競争を乗り切るため中国の工場に家具製造を委託しようと検討した際、中国製の家具の多くに違法伐採された木材が使われていたことを知った佐藤社長。生まれたばかりの娘さんの顔を見て、子供に恥じない仕事をしようと考えを切り替えたそうです。
以降、理念に共感してくれたIT企業のドリーム・アーツ社など取引先が徐々に増えて行き、今ではスターバックスと組むなど高級でもなく激安でもない、物語のある家具の販路開拓に成功しています。
ワイス・ワイスでは家具の企画だけでなく、全国各地の伝統工芸品を現代風にアレンジした、物語を持つ雑貨を扱う店「WISE・WISE tools(ワイス・ワイス トゥールス)」も手掛けています。
WISE・WISE tools(ワイス・ワイス トゥールス)は公式オンラインショップもありますので、東京ミッドタウンまでは来れないという方は通販サイトでお取り寄せを検討されてみてください。