キャベツウニやLIMEX(ライメックス)は世界的なビジネスに成長するはず>ガイアの夜明け「発掘!”新たな資源”」
2018年6月5日(火)放送のガイアの夜明け「発掘!”新たな資源”」で紹介されたのが、大量発生しやっかい者として捨てられる日本の三浦半島のウニと規格外品のキャベツを使った「キャベツウニ」、そして地球上に無尽蔵に存在する石灰石を主原料にした新素材「LIMEX(ライメックス)」です。
神奈川県三浦半島では増加したムラサキウニが海藻を食い尽くし磯焼け現象を起こしてしまうことで、同じ海藻を餌とするサザエやアワビが減少し地元漁師も頭を悩ませているそうです。
そこで神奈川県の水産技術センターは回収したムラサキウニに、三浦特産キャベツの規格外品をエサとして与え、養殖を行う実験に取り組んでいます。なんとキャベツを2ヶ月ほど与えたところ、天然物に比べ実がおよそ6倍に増え、苦味成分が4分の1に減少したそうです。
そこで神奈川県は漁協に話を持ち込み、近隣の海洋高校の生徒も交えて官産学一体となって2018年5月から本格的にウニ養殖を開始。三浦の「キャベツウニ」が新たな特産品として、数年後には我々の食卓に乗る日が来ると思います。
石灰石から生まれた新素材「LIMEX(ライメックス)」
世界中から注目を集めている新素材が、樹木や水、プラスチックなどの石油ではなく、世界中にほぼ無尽蔵に存在する石灰石が主原料の新素材「LIMEX(ライメックス)」です。
LIMEX(ライメックス)は2016年8月4日(木)放送のカンブリア宮殿「10年で世の中は変えられる!素材に革命を起こす若きサムライたち」でも紹介されていた期待の新素材です。
現在、世界40ヵ国以上で特許を取得・申請中の「LIMEX(ライメックス)」を手掛けるのがベンチャー企業のTBM(東京・中央区)です。脱石油の改革を推し進める中東の盟主・サウジアラビアへの進出も本格化しているとのこと。
TBM社のLIMEX(ライメックス)は名刺やクリアファイル、スマホケースなど、紙やプラスチックの代替製品を次々に開発しており、中でも拡大を見せるのが大手外食チェーンなどのメニュー表です。耐水性と強度に優れるLIMEXならではの商品ジャンルです。
大量発生しやっかい者として捨てられる神奈川県三浦半島のムラサキウニと規格外品の名産キャベツを使った「キャベツウニ」、そして地球上に無尽蔵に存在する石灰石を主原料にした新素材「LIMEX(ライメックス)」は、どちらも世界的なビジネスに成長する可能性をもっていると今回のガイアの夜明けを見て期待感が高まりました。