日本料理店奥田の白身魚&京都おぶぶ茶苑の緑茶が登場!ガイアの夜明け「世界に広がる! ニッポン”本物の味”」視聴レビュー
2015年8月25日(火)放送のガイアの夜明け「世界に広がる! ニッポン”本物の味”」では、日本食を支える生きた白身魚や、世界で受け入れられる日本の緑茶が取り上げられました。フランスで活け締めが広がって欲しいと思うと同時に、京都おぶぶ茶苑の茶畑オーナー制度は個人的にも興味を持ちました。
番組冒頭では美食の都フランス・パリで人気の日本食料理店として、「奥田」が紹介されていました。ミシュランで星を獲得した銀座の有名和食店「小十」の店主、奥田透さんが運営するお店です。2013年10月のガイアの夜明けでフランス・パリに本格的な日本食店をオープンしたと紹介されていた方です(⇒2013年10月15日のガイアの夜明け視聴レビューはこちら)。
奥田さんは刺身や寿司に使えるような高品質な白身魚を見つけることができなかったため、地元の漁師に協力を求め現地ではあり得なかった、生きた魚を扱う活魚の専門店をフランスにオープンします。
活魚車も導入し、フランスで初めて日本の魚の流通システムを取り入れているのが特徴です。奥田さんは生きた魚の「活け締め」という手法をフランスで広めるため、現地のシェフたちに広める取り組みも行っており、徐々に実を結びつつあるそうです。
年間消費量の落ち込みが目立つ、日本の緑茶市場。ガイアの夜明けでは海外における緑茶の売上げを伸ばそうと独自の取り組みを展開している「京都おぶぶ茶苑」が紹介されていました。宇治茶の主産地として知られる京都府和束町にある日本茶のベンチャー企業です。
毎月約1,500円を支払うことで、茶畑1坪分のお茶が季節ごとに送られる「茶畑オーナー制度」を展開しているのが特徴です。今では海外16か国にオーナーがいるそうです。
また京都おぶぶ茶苑では世界中から研修生を集め、日本茶の種類や入れ方といったお茶の文化を伝える取り組みも行っています。中には日本人よりも日本茶に詳しくなる人もいるとのこと。
カナダ・トロントでは京都おぶぶ茶苑で半年間の研修を受けたタイラーさんという男性が、ティー・キングスというお茶のインターネット通販会社を立ち上げ運営しています。番組でもタイラーさんが緑茶や抹茶についての講義を行っている模様が放映されていました。海外販売を広めてくれる研修生の存在は、日本茶の世界展開に直結する大切な要素だと思います。
日本には優れた食材がたくさんあります。奥田の白身魚と京都おぶぶ茶苑の緑茶という2つの食材が紹介された今回のガイアの夜明けを視聴し、海外の鮮魚店、そして日本食材の研修制度は今後さまざまな業界、そして国々に広がっていくと感じました。