人工クモの糸のスパイバー関山社長と、ライメックスのTBM山﨑社長はまさに革命児!カンブリア宮殿「10年で世の中は変えられる!素材に革命を起こす若きサムライたち」

2016年8月4日(木)放送のカンブリア宮殿「10年で世の中は変えられる!素材に革命を起こす若きサムライたち」は、放送から10年が経過したカンブリア宮殿の放送500回記念スペシャル回でした。これからの10年で世界を変える可能性を秘めた2人の起業家、人工クモの糸を開発したスパイバーの関山和秀(せきやま・かずひで)氏と、木と水を使わず石から紙を作るTBMの山﨑敦義(やまさき・のぶよし)社長が登場された回です。

スポーツウェア&スポーツ用品の製造販売を行う株式会社ゴールドウイン(東証1部上場、証券コード:8111、株主優待あり)は、新素材を使った機能性ウェアの製造・販売でも有名なスポーツメーカーです。

そんなゴールドウイン社が現在注力している新素材が、スパイバー株式会社が開発した世界初の「人工クモの糸」です。スパイバー社はナイロンを超える伸縮性があり、今までの合成繊維に比べて強くて軽く、あのNASAも研究していたクモの糸を、人工的に量産することに成功したベンチャー企業です。

衝突しても衝撃を吸収できる自動車ボディーパーツなど、スパイバー社の人工クモの糸は今後さまざまな業界で利用用途が広がっていくはずです。2016年内にはゴールドウイン社から、世界初の人工クモ糸繊維を使ったアウトドア用ウエア「ムーン・パーカ」の販売も予定されています。

株式会社TBMの山﨑社長が開発に成功したのが、木も水も使わずに石を原料とした全く新しい紙「ライメックス」でだ。世界中どこでも大量に採ることができる石灰石とポリオレフィン樹脂を原料としているため、日本でも国内の資源だけで作ることが可能なまさに夢の新素材です。

TBMの山﨑社長は元日本製紙で“紙の神様”と呼ばれたベテラン技術者の角氏をはじめ、製紙業界のベテラン技術者を続々と会社に引き込み、若手との相乗効果で軽く品質の良いライメックスの開発に成功されたそうです。

ライメックスは紙と違い、リサイクルすることでプラスチックの様に成型して再利用する事ができます。グローバルでは水や木の少ない中東の国々や、環境保護に積極的な先進国でライメックスは受け入れられると思います。

番組ナビゲーターの村上龍氏が編集後記で語られていましたが、スパイバー関山社長とTBM山﨑社長にはスマホアプリなどではなく化学的特性を持つ製品を成功させた点や、受験勉強をしていない点、そして困難に遭ってもあきらめなかった点など、共通点があります。起業家として見習うべき点の多い回でした。

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