スタッフの導線数値化にグローバルのためのローカル展開、ガイアの夜明け「今こそ、店舗大改革!」視聴レビュー

2014年12月23日(火)に放送されたガイアの夜明け「今こそ、店舗大改革!」は、がんこ寿司とユニクロの取り組みを取り上げた2014年最後の放送回でした。年が明けてしまいましたが番組視聴レビューをブログ記事に記しておきたいと思います。

小嶋社長が一代で築いた関西有数の人気和食チェーン「がんこ寿司」は、関西地方を中心に約70店舗を展開する本格的な和食をリーズナブルな値段で味わえるお店です。

がんこ寿司を運営するがんこフードサービス社は、現在7店舗しかない東京での店舗拡大に向け2014年10月に「がんこ新宿 山野愛子邸」をオープンします。しかし関係者を招いたプレ開店では、スタッフの動きが悪く散々な結果に。がんこフードサービス副社長の新村猛氏も厳しいコメントを店長に伝えられていました。

接客スタッフの動きを改善するため、がんこ寿司では産業技術総合研究所の協力を得て、店内各所と接客スタッフにセンサーを設置し、スタッフ一人ひとりの導線を計測・データ化する取り組みを2週間行いました。

その結果、接客スタッフが客室よりも廊下や厨房にいる時間が長いことが判明。その理由として片付け担当との連携の悪さや、作業台の使いにくさなどがスタッフから指摘されていました。

そこで、がんこ寿司山野愛子邸ではスタッフ同士の連携や物の配置を変えるなどの改善を実施。1か月後の計測結果では接客スタッフが客室にいる時間が伸び、追加注文につながる確率が改善前の倍近い数値にまでアップしていました。

スタッフの動きを数値化することで、がんこ寿司のように接客サービスを大きく改善できるとは、当ブログ管理人の自営業者KENも予想していませんでした。この仕組みは自社でも採用を検討してみたいと思います。

番組後半は画一化を打破するために動き出したユニクロの店舗改革が取り上げられていました。日本国内に約800店舗を構えるユニクロですが、2011年以降の店舗数の伸びはそれまでと比べて緩やかになっています。これは開店と同じくらいの閉店があるためです。

そこで、ユニクロでは店舗改革を実施するため新たな取り組みを始めます。それが2014年度の株式会社ファーストリテイリング(東証1部上場、証券コード:9983)のスローガン「Global is lical, and Local is global」が表す、“地域密着”の戦略です。

2014年10月3日にオープンしたユニクロ吉祥寺店は、このユニクロ新戦略「地域密着」の実験店でもあります。本部の指示ではなく、吉祥寺店独自のディスプレイやコーディネート提案、さらには吉祥寺商店会に加入するなど、“吉祥寺のユニクロ”を目指した取り組みを行っています。

またユニクロ吉祥寺店の2階には吉祥寺の様々な商店を紹介するパネルが設けられており、ユニクロ周辺のお店を紹介するなど、地元のお店にもお客さんを誘導する施策を取り入れています。

2014年12月には地元吉祥寺のデザイナーを招き、吉祥寺の子供たちに絵を描いてもらいそれをTシャツにプリントして販売するユニクロ初のイベントも行っていました。

管理人KENも「グローバル(国際化)」と「ローカル(地域振興)」を2015年の会社運営テーマに掲げているため、今回のガイアの夜明けは非常に参考になりました。地元に貢献でき、地元の特色を活かしたサービスを展開して行きたいと思います。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です