とれたて新鮮な魚介を届ける羽田市場、カンブリア宮殿「築地市場をすっ飛ばす!超速で三方よし!鮮魚流通革命」
全国各地の鮮魚を羽田空港直結の鮮魚センターへ空輸し、超速で店舗へ届ける羽田市場。2017年1月19日(木)放送のカンブリア宮殿「築地市場をすっ飛ばす!超速で三方よし!鮮魚流通革命」では、羽田市場を運営するCSN地方創生ネットワーク株式会社の代表、野本良平(のもと・りょうへい)氏が登場されました。
羽田市場の特徴は、その名の通りあの羽田空港の中に文字通り“市場”を作ってしまったという点です。通常、東京で出回る魚は築地市場経由で入って来ますが、この巨大な築地市場を羽田市場はすっ飛ばし、空輸でその日あがった魚を店舗に届けています。水揚げから輸送にかかる所要時間は最短でなんと6時間だそうです。
さらに羽田市場では流通の過程で介在していた中間業者を排することにより、漁師は取り分が増え、店舗も安く新鮮な魚介を買える、三方よしのビジネスを構築しているのが特徴です。築地市場より安く買える魚介もあるそうです。
カンブリア宮殿では野本代表の経歴も紹介されていたのですが、朝獲れ新鮮魚介の原点とも言える店舗として野本氏が手掛けた「四十八漁場」が紹介されていました。2014年12月2日(火)に放送されたガイアの夜明け「魚の常識を変える!外食革命」でも紹介された、居酒屋「塚田農場」が有名な株式会社APカンパニー(東証1部上場、証券コード:3175)が手掛ける店舗です。
野本代表は国交省や漁師を時間をかけて口説き落とし、開設から1年と少しで取引店舗数は5,000店を突破するまでに羽田市場を成長させることに成功しています。羽田市場の新鮮な魚は飲食店だけでは無く、都内のスーパー「プレッセ」や「トップワールド」の一部店舗でも購入できます。
さらに羽田市場2017年の新戦略として、銀座の飲食店や一般客向けの直営店「羽田市場 銀座直売店」を2017年1月から展開しています。築地が閉まった後も新鮮な魚介を飲食店関係者が購入できるよう、午前9時から営業しているのも目の付け所がさすがだと思います。
開業してわずか2年で年商26億円を達成した羽田市場。たくさん獲る時代では無く、獲った魚をできるだけ高く売る時代だと話す羽田市場の野本代表。村上龍氏も編集後記で述べられていましたが、羽田市場はいずれ専用の飛行機便を確保し、さらに売り上げを拡大していくことでしょう。