吉野家やオタフクソースも頼るテクスケム小西史彦会長、未来世紀ジパング「マレーシアで大成功した日本人と共にイスラム市場へ!」
マレーシアで沸騰している人気メシが日本の回転ずしを模した「SUSHI KING(すし金)」です。ハラル認証を取得し、イスラム教徒からの人気も高いこのSUSHI KINGを運営するのが、テクスケムリソーセズ社というマレーシアの現地企業です。
なんと、このテクスケムリソーセズ社を創業し株式市場への上場まで果たしたのが、小西史彦さんという日本人の方なのです。グループ企業45社、従業員約8,000人、売上300億円を超える大企業のテクスケム。2016年9月12日(月)放送の未来世紀ジパング「マレーシアで大成功した日本人と共にイスラム市場へ!」は、小西さんを特集した回でした。
マレーシア・ペナンに魅了され、ペナンに居つくためにテクスケムを創業した小西さん。大成功のきっかけはフマキラーの蚊取り線香だったそうです。フマキラーと合弁会社を作り、日本製の高性能な蚊取り線香で売り上げを伸ばしたことで「蚊取り線香王」とマレーシアで呼ばれるまでに成功されたとのこと。
その後、日本の製品を扱うだけでなく現地で開発をスタート。パッケージ包材事業や水産加工業、薬品検査事業、レストラン事業などにも進出し、テクスケム社をマレーシアの超優良企業へと成長させることに成功されます。
「現地の人を理解し、尊重し、助けてあげる」という3つを大事にしてきたことで売り上げも伸びたと小西会長は番組で話されていました。日本企業が海外進出する際、大切にすべき考え方だと思います。
16億人のイスラム市場を狙い、吉野家(東証1部上場、証券コード:9861、株主優待サービス券あり)やドトールコーヒー(東証1部上場、証券コード:3087、株主優待あり)といった日本企業も続々と小西さんと組んでマレーシア進出を進めています。
また、広島に本社をおく日本一のソースメーカー、オタフクソースも小西さんの会社と組んでマレーシアに進出しています。ハラル対応のオタフクソースをかけたお好み焼きやたこ焼きは、マレーシア人にもきっと受け入れられると思います。
イスラム教で禁止されているものには、日本でも馴染みの深い豚肉、酒、しょうゆ、みりん、味噌などがあります。豚由来のコラーゲンや、アルコールが使われている化粧品などもイスラム教徒には避けられてしまいます。イスラム教徒が多い中東・アジアに日本企業が進出する上で、ハラル認証の取得は必須条件になりそうです。
マレーシアでは現在、首都クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道の建設計画が持ち上がっており、インドネシアの高速鉄道入札で中国に競り負けた日本は新幹線を強力に売り込んでいます。中国が落札したインドネシア高速計画がうまく行っていないため、マレーシア高速鉄道計画は日本の方が有利な気がします。
未来世紀ジパングの公式サイトでは、西遊記ギャグマンガ「西遊筋」とその作者であるマレーシア人の漫画家OTOSAMAが約約3分半のWEB限定特別動画で紹介されています(⇒動画はコチラ)。ビジネスだけでは無い日本とマレーシアの文化交流、もっと進んでくれることを祈っています。