大潟村あきたこまち生産者協会の涌井社長が登場!カンブリア宮殿「もうひとつの農協を作れ!“ヤミ米屋”と呼ばれた男が仕掛ける農業維新!!」視聴レビュー

2014年10月30日(木)放送のカンブリア宮殿「もうひとつの農協を作れ!“ヤミ米屋”と呼ばれた男が仕掛ける農業維新!!」には、大潟村あきたこまち生産者協会の社長、涌井徹(わくい・とおる)氏が登場されました。あきたこまちの直販やユニークな非常食、そしてコメネピュレで売り上げを大きく伸ばしている秋田の“もう1つの農協”です。

静岡・浜松市にある地元人気No.1の鰻屋「かんたろう」。うなぎのカリッとした歯ごたえと、お米「あきたこまち」の美味しさが人気です。この「あきたこまちはかんたろうの店主が選び抜いた蒲焼との相性が抜群のコメです。

その「あきたこまち」を販売している企業が、涌井社長が経営する「大潟村あきたこまち生産者協会」です。取扱量は年1万トンと、コメの産直会社としては日本最大です。地元では「もう一つの農協」とも呼ばれているそうです。

減反の強制や青刈り、農協によるコメの買い取り許否等など、様々な行政との圧力と戦ってきた大潟村の農家。若い農家の自殺も起こる等、苦難の年月を経て、大潟村あきたこまち生産者協会は今では個人会員5万人、法人会員7000社に届ける巨大組織へと成長しています。

大潟村あきたこまち生産者協会は契約農家から農協価格より60キロ当たり2000円ほど高く米を買い上げ、自社工場で加工し、インターネットが無い時代から新聞チラシやダイレクトメールを通じて獲得した会員に直送しています。

涌井社長は「儲かる農家」を掲げ、コメに付加価値をつける商品開発を行っています。無洗米もいちはやく開発。安全・安心にもこだわり、契約農家は指定された肥料は有機の米ぬか肥料だけを使用。これにより、高くても選ばれるお米の販売につなげています。

さらに、食品衛生法の表示対象となるアレルギー27品目を除いた非常食も開発。パックご飯とスープ類に発熱材や飲料水を組み合わせ、A4ファイル大の箱に入った書類棚に収まるサイズという大変ユニークかつ安心な非常食です。この非常食は当サイト管理人の自営業者KENもオフィス用に購入したいと思います。

年々減少が進む国内の米の消費量を増やすべく、涌井社長は小麦食品と共存できる「コメネピュレ」を開発・販売しています。横浜元町で生まれたベーカリーチェーンの「ポンパドウル」もコメネピュレを使った「お米食パン」を販売。またナチュラルローソンもコメネピュレを使った独自商品を販売しています。

農家の高齢化によって食糧難が起こるのでは、という危惧に対しても、涌井社長は引退する農家が増えれば農業面積を集約できるチャンスだと回答。涌井社長のような人が増えてくれば、TPP問題も恐れることなく日本の農業を成長させていけると番組を見て感じました。

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