地方発のグローバル企業、ヤナギヤ、佐藤繊維、西山製麺が登場!未来世紀ジパング「世界を圧倒!日本の隠れチャンピオン企業」視聴レビュー

2016年7月25日(月)放送の未来世紀ジパング「世界を圧倒!日本の隠れチャンピオン企業」は、世界市場で圧倒的なシェアを誇る知られざる日本企業として、カニカマ製造機のヤナギヤ、極細のモヘア糸を生み出した佐藤繊維、そしてハラル対応の麺を開発した西山製麺と、地方発のグリーバル企業3社が紹介された回でした。

スペインのバスク地方で大人気なのが、シラスウナギそっくりの食べ物「アングーラス」という伝統料理です。ウナギの稚魚であるシラスウナギを使った料理ですが、シラスウナギの高騰で庶民には手が届かないものになっているそうです。

そこで、山口県宇部市の食品機械メーカー、株式会社ヤナギヤは「グーラ」と呼ばれる魚のすり身でつくったシラスウナギそっくりの食べ物を開発。スペイン国内でグーラは大ヒットし、CMに人気サッカー選手のプジョルやシャビ・アロンソを起用できるまでになっています。

ヤナギヤ社はカニカマ製造機で世界シェア70%を超えるグローバル企業でもあります。日本のカニカマは海外で「SURIMI」という名前で親しまれているようです。番組で紹介されていた焼きカニカマは本物のカニっぽくてお酒のおつまみにも良さそうですね。

イタリア・フィレンツェの世界最大規模の国際ファッション見本市に出展したのが、山形県寒河江の繊維会社佐藤繊維株式会社です。オバマ大統領夫人のミッシェルさんが、大統領就任式やノーベル平和賞授賞式で佐藤繊維の極細の糸で編まれたニット製品を繰り返し着たこと世界中から注目されるようになった企業です。

佐藤繊維社は8年間もの年月をかけ、アンゴラヤギの毛を使った世界一細いモヘア糸を生み出すことに成功。カシミア以上との評価を受けたモヘア糸は、イタリアの超一流ブランドのファッションアイテムにも使用されているそうです。

番組終盤に紹介されたのが、30年前からラーメンの麺を海外に輸出し、ヨーロッパやアメリカを中心に20か国に展開する北海道・札幌の製麺会社、西山製麺株式会社です。札幌ラーメンのちぢれ麺を開発した製麺会社でもあります。

西山製麺社では豚肉やアルコールを使用していないハラル対応の麺を開発し、イスラム圏であるドバイに売り込んでいます。ハラル対応麺が広まれば、ラーメン文化がイスラム圏で根付くのも、そう遠い日ではないかもしれません。

未来世紀ジパングの公式サイトでは、WEB限定の特別編動画が掲載されています(⇒動画掲載ページはこちら)。スペインのグーラ料理と、ドバイのラーメンが約3分の動画で紹介されています。

GNT企業(グローバル・ニッチ・トップ)という呼称は今回の未来世紀ジパングで初めて知りましたが、その定義である世界シェア3位以内、売上高40億ドル以下、そして社会の注目度は低い企業というのは、投資先として発掘する価値ある企業と言うこともできると思います。

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