ホンダの歩行アシストと帝人ナカシマメディカルの人工関節の可能性を知る、ガイアの夜明け「自分の力で歩きたい…~患者を救う”極めた技術”~」
障害や病気で歩行が困難になった人を、日本のものづくりの技術が救う。そんな胸が熱くなる内容だったのが、2016年7月26日(火)のガイアの夜明け「自分の力で歩きたい…~患者を救う”極めた技術”~」です。ホンダの歩行アシストと帝人ナカシマメディカルの人工関節が紹介された放送回でした。
番組冒頭に紹介されていた大分県の大分東部病院は、自動車メーカーのホンダ(東証1部上場、証券コード:7267、株主優待あり)が開発した歩行アシストを使った高齢者のリハビリに力を入れている病院です。ホンダの歩行アシストは2015年11月からリースも始まっているそうです。
ホンダを代表する二足歩行ロボット「アシモ」の歩行技術がふんだんに盛り込まれているホンダ歩行アシスト。アイルトン・セナのマシンを手がけたホンダの元F1エンジニアの伊藤寿弘さんがプロジェクトリーダーとなり、障害を持つ子ども向けの歩行アシストの開発を行っています。
ホンダの伊藤さんはF1で培った「テレメーター」という走行中の車と本部コンピューターを通信で繋ぐシステムを採用し、歩行アシストのモーターや制御基板を小さく軽くすることで中学生の子供でも装着できる歩行アシストに改善されていました。
ガイアの夜明け後半に紹介されていたのが、船舶用プロペラメーカーの大手ナカシマプロペラ株式会社のグループ会社「帝人ナカシマメディカル」が生み出した人工関節です。ナカシマメディカル社は2013年10月31日(木)のカンブリア宮殿でも紹介された会社です。
人工関節の国内市場は欧米メーカーが9割を占めており、参入からまだ12年のナカシマメディカル社は市場シェア獲得に苦戦を強いられていました。そこでナカシマメディカルは日常生活で正座をする人が多い仏教国ミャンマーに着目。
欧米製の人工関節は正座ができないため、可動域が広く正座しやすい点を売りに帝人ナカシマメディカルは海外開拓に乗り出しています。番組では人工関節を使った患者第一号の手術が成功した模様も放映されていました。
ホンダの歩行アシストや、帝人ナカシマメディカルの人工関節といった日本のものづくりの技術が活かされた製品は日本国内はもちろん、今後海外でも大きな評価と売上を獲得していくはず。1投資家としても人の役に立つ技術を持つ会社を応援したいと思います。