人工網膜システム“アーガスⅡ”や“オーレップ”がスゴイ!未来世紀ジパング「奇跡の医療!世界最前線」放送動画の感想

2016年6月13日(月)に放送された未来世紀ジパング「奇跡の医療!世界最前線」は、人工網膜システム“アーガスⅡ”のおかげで30年ぶりに視力を取り戻したアメリカ人男性の話や、フランス生まれの新技術“TAVI(タヴィ)”、そしてカンボジアのジャパンハート病院が取り上げられた医療テーマに特化した回でした。

世界中に200万人以上の患者がいると言われる「網膜色素変性症」。現在、セカンド・サイト社が開発した人工網膜のシステム「アーガスⅡ」を使うことで、米国やヨーロッパでは200人近くが失明から光を取り戻すことに成功しているそうです。

番組では30代の時に網膜色素変性症で失明したラリーさんが、アーガスⅡを装着し30年ぶりに奥さんの顔を見れるようになった感動シーンも取り上げられていました。未来世紀ジパングの公式サイトでは、アーガスIIを特集したWEB限定の動画特別編も公開されています(⇒未来世紀ジパングのWEB限定動画はこちら)。

日本でもポリエチレンに光電変換色素を科学結合した人工網膜「オーレップ」の開発が岡山大学でも進んでおり、2017年末には実用化の許可申請を出す可能性があるとのこと。人工網膜システムのアーガスⅡやオーレップによって、光を取り戻す人たちが今後増えてきそうです。

高齢化に伴い患者が急増している病気の1つに「大動脈弁狭窄症」という心臓病があります。心臓の大動脈の弁が石灰化、血液の流れが悪くなり心不全などを起こす病気です。

この大動脈弁狭窄症を、外科手術をせずに治療する新技術としてフランスで開発された「TAVI(タヴィ)」があります。このTAVIの成功率100%を誇る医師が、慶應義塾大学病院の林田健太郎医師です。番組では手術風景が取り上げられていましたが、わずか40分という短時間で成功されていました。

番組後半、治療代が無料というカンボジアの新病院が紹介されていました。2016年5月に病院を立ち上げたのが、日本のNPO法人ジャパンハートです。2014年5月28日(月)に放送された未来世紀ジパング「世界を救う!ニッポンの赤ひげ」でも紹介されたNPO法人です。

ジャパンハート病院の運営は全額寄付でまかなわれているのが特徴です。さらに病院で働く医者や看護師も基本ボランティアで、普段は日本で働いている人たちが数日間の休暇をとって、旅費を自己負担してまでカンボジアに治療にやってきています。まさに日本版の国境なき医師団ですね。

日本の医療分野での新技術開発は欧米に比べて遅れていますが、その分、命に対する姿勢や、助け合いの精神、そして仕組み作りなどは優れているように思います。さらにiPS細胞のような新技術もありますし、今後の日本の医療業界には期待大です。

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