ダイエットは日本のお家芸と言える!?未来世紀ジパング「世界が注目!日本式ダイエットビジネス」視聴レビュー

2013年9月9日(月)に放送された未来世紀ジパング「世界が注目!日本式ダイエットビジネス」を視聴しましたのでレビューを残しておこうと思います。タニタの体組成計やヘルシーフードこんにゃく等、日本式ダイエットビジネスが取り上げられた回になります。

「世界が今、太り始めている」という衝撃のナレーションで始まった今回の未来世紀ジパング。今中国では空前のダイエットブームが起こっており、肥満児のダイエット合宿まで開催されているそうです。

合宿には9歳から16歳の富裕層の子供たちが20日以上ホテルに泊り込み、汗だくになって踊ったり、10キロのバーベルを持ち上げたり、全力疾走を行ったりと、まるで軍隊のようなトレーニングが行われていました。

未来世紀ジパングによると、ダイエットビジネスの市場規模は日本国内だけでも2兆円規模だそうです。アメリカを筆頭に先進国の肥満率は高いのですが、日本人の肥満率は3%台。アメリカの35%に比べると10分の1以下です。

そんな日本のダイエットビジネスですが、海外での知名度はほとんどゼロ。豊かになるにつれ、肥満人口が増える中国。そんな中国のダイエット市場を狙って動き出したのが、レシピ本「タニタの社員食堂」やタニタ食堂が大ブームになっている株式会社タニタです。

タニタは元々は体重計など計測器のメーカーとして始まりました。中国では体脂肪率や筋肉の量まで測れる「体組成計」を売りこもうとしていました。しかし健康診断などが普及していない中国では、“体脂肪”という言葉さえほとんど知られていないという問題があります。

新しい市場を開拓するために、タニタは上海でゼロからビジネスをスタート。百貨店にタニタの体組成計を置いてデモを実施したり、栄養士を招いて講座を開催したりと、まずは“体脂肪率”という言葉の普及に努めていました。

未来世紀ジパングによると、肥満による経済損失は世界でなんと140兆円もあるそうです。病院に通ったり、仕事を休んだりと、確かに肥満が経済に与えるネガティブインパクトは相当なものかもしれません。

群馬県・昭和村は“こんにゃく”の生産が日本一の村です。道の駅でも手作り体験が大人気。カロリーがほとんどないため、様々なダイエットフードも登場しているのがこんにゃくですが、実は世界でほとんど食べられていません。

こんにゃくを世界へ売り込む取り組みが昭和村で始まっていました。群馬県でも「こんにゃく海外戦略研究会」が開催され、どんなこんにゃく料理が受け入れられるかなど話し合われています。

群馬のこんにゃくメーカー、北毛久呂保の兵頭社長はこんにゃく麺で作った中華風の焼きそばを、世界中から食品関連のバイヤーが集まる香港の食の展示会「フードエキスポ2013」に出展しました。丸大食品やダイドーなどの商品を香港で販売する、香港の食品業界で知らない人はいないという食品会社「味珍味」のフランキー・ウー会長の目にもとまり、こんにゃくの中国進出は加速しそうな雰囲気でした。

沸騰ナビゲーターの高橋千枝子さん(三菱UFJリサーチ&コンサルティング チーフコンサルタント)もお話されていましたが、こんにゃくや豆腐など、日本ではよく知られているヘルシーフードだけれど、世界では知名度がまったくない食材は今後世界でもブームを巻き起こす可能性は十二分にあると思います。

未来世紀ジパング、今回の沸騰キーワードは「ゼロからの出発」、そして未来予測は「日本式ダイエットが健康寿命を延ばす」でした。健康寿命とは平均寿命のうち、衰弱や病気などによる介護期間を抜いたもので、日本は男女ともに世界一位なのだそうです。

その理由には『ヘルシーな日本食』に加え、『ダイエットリテラシー』があります。ダイエットリテラシーとは、痩せ方の豊富な知識・正しい知識のこと。日本人は戦後間もない頃からダイエット意識が高く、ダイエット・リテラシーが自然と身に付いているのが特徴です。

体重計などの機器やこんにゃくなどの日本食だけではなく、この『ダイエットリテラシー』とセットで海外に輸出することが、世界の肥満率を下げることになり、健康寿命を延ばすことに繋がると高橋ナビゲーターは話されていましたが、まさにその通りだと思います。

自営業者KENとしてはこうしたダイエットビジネスがどんどん世界に進出してくれることを望みます。ただサプリメントや健康食品などの中には怪しいダイエット商材も多いので、そうした商品や企業が日本のダイエットビジネスの足を引っ張らないよう願っています。

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