作業現場を支えるパワーアシストスーツに空調服、ガイアの夜明け「過酷な現場を“ラク”にする!驚きの最新技術」視聴レビュー
2014年8月26日(火)放送のガイアの夜明け「過酷な現場を”ラク”にする!驚きの最新技術」の視聴レビュー記事です。アクティブリンク社のパワーアシストスーツと、株式会社空調服の体温を下げる作業服が紹介されていた回になります。
クボタの農業用アシストロボット「ラクベスト」や、ホンダが開発中の「歩行アシストロボット」、そしてアクティブリンク株式会社のモーターで人の力を増強させる装置「パワーアシストスーツ」など、高齢者や女性など体力に自信が無い方を支援する最新技術が日本で生まれています。
大阪港でコンテナの荷揚げから輸送まで手掛けている辰巳商会では、アクティブリンクのパワーアシストスーツの開発に資金援助を行い、いち早くコンテナの積み下ろしを支援してくれる腰専用のアシストスーツを導入していました。
建設業や運送業では現在、人手不足と高齢化が急速に進んでいるとのこと。ガイアの夜明けによると、建設業では3人に1人が55誌以上、29歳以下の働き手が1割まで低下しているそうです。パワーアシストスーツのような最新技術の商品が広まってくれれば、少子高齢化時代の建設現場を改善する事も十分に可能だと思います。
一方今年の夏、新幹線のレールなどを製造する大和軌道製造では、元ソニーの技術者だった市ヶ谷弘司さんが立ち上げた株式会社空調服の「空調福」を工場作業員向けに導入していました。
空調服の内部は左右に直径10センチほどのファンが取りつけられ、外気を服の中で循環させることで、気化熱で体を冷やす仕組みになっています。空調福を導入した企業では、夏場の作業効率がなんと3割も上昇したところがあるそうです。
独自開発したリチウムイオンバッテリーによって最大11時間駆動を実現できるようになったことで、社員15人の株式会社空調服には1日あたり200件以上の注文が寄せられ、空調服は今年25万着もの売り上げを記録する大ヒット商品となっています。
空調服の市ヶ谷社長は、熱中症で作業員の死亡事故が多いアメリカ・カリフォルニア州のブドウ畑(ワイナリー)でも空調服の販促に成功していました。世界中の過酷な労働現場で空調服は間違いなく求められる商品だと思います。番組によると市ヶ谷社長は福島の原発事故現場でも使える、空調防護服の製品化も目指しているそうです。
パワーアシストスーツや空調服など、日本ならではのアシスト技術を採用した製品は日本国内の現場はもちろんのこと、世界中で求められる商品だと思います。国際展開がもっと進んでいけば、日本独自のスタンダードを世界に広めることもできそうですね。期待が持てます。