ムーミンにサンタクロース、新渡戸稲造、そしてサウナと親日理由盛りだくさん!未来世紀ジパング「知られざる親日国・フィンランド」視聴レビュー

2014年6月16日(月)放送の未来世紀ジパング「知られざる親日国・フィンランド」を視聴しました。当ブログ管理人の自営業者KENも大好きな“親日国”シリーズ第6弾です。

北欧フィンランドは森と湖の国として有名です。国土の約70%が森林に覆われ、湖の数は19万を超えます。日本からフィンランド・ヘルシンキまでは飛行時間9時間半と、ヨーロッパで一番早くたどり着ける国でもあります。

番組によると日本からの観光客も年々20%増を記録しているそうです。日本人観光客が訪れる人気スポットが映画「かもめ食堂」のロケ地となったレストラン。フィンランド人が公園に一堂に会し、桜を愛でながら和太鼓に剣術、パラパラなど日本文化を楽しむ桜まつりも実施されています。

フィンランドでもう1つ沸騰しているのが「キャラクタービジネス」です。ムーミン関連グッズの売り上げは全世界で700億円、そのうち3割が日本人によるものです。そしてもう1つの協力キャラクターが、サンタクロースです。サンタクロース村ではサンタさんと1年中会えるそうです。

フィンランドは人口わずか530万人ほどですが、国際競争力が世界第3位、男女平等指数が世界第2位、そしてママにやさしい国第1位にランクインしています。ちなみに、フィンランドでは子どもが生まれたら赤ちゃんセットが届きます。これがなかなか便利そうです。

なぜそんなフィンランドが親日なのか?歴史をさかのぼるとロシアの支配下であったフィンランドは、日露戦争で大国ロシアを打ち負かした日本から勇気をもらい、1917年に念願の独立を果たします。

そして独立直後、旧五千円札の肖像に使われた人物でもある新渡戸稲造がフィンランドに大きく貢献します。当時、国際連盟の事務次長だった新渡戸は、フィンランドとスウェーデンの間で起こっていたオーランド諸島の領有権争いを、後々まで“新渡戸裁定”と呼ばれるようになった画期的な方法で解決しました。

管理人KENも初めて知ったのですが、その解決法とは「オーランド諸島はフィンランドが統治するが、言葉や文化風習はスウェーデン式」という大変意外なものでした。また自治権をオーランド諸島に与えたことで、オーランド諸島はいまや平和モデルの島となり、領有権争いに悩む世界各国の視察団が来るまでになっているそうです。住民はこう言う。

新渡戸稲造は当時の国際連盟スタッフ人気ナンバー1で、世界遺産登録などで知られるユネスコの父であり、そして英語で書かれた「武士道」という書籍の出版など偉大な功績を遺した人物です。「武士道の究極の理想は平和である」という名言も残しています。

北欧デザイン好きな日本人観光客が必ず行きたいという場所が、人気の食器メーカー「イッタラ」のアウトレットショップです。洒落たデザインのグラスや器が、格安で買えると日本人観光客が大量に買い込んでいました。

そんな北欧デザインで現在日本に売り込みをかけているのが、世界最大のログハウスメーカー「ホンカ」です。ログハウスと言えば丸太で組んだ素朴な家を想像しがちですが、ホンカでは耐震性も備えた北欧デザイン風の美しいデザインで勝負しています。ホンカは世界20か国以上と取り引きしており、日本では年間200件近くの取引があるそうです。番組で初めて知りましたが、北欧デザインのログハウスは確かに日本でも人気になりそうです。

反対に日本からフィンランドに売り込みをかけている企業もあります。その1つが村田製作所です。工業製品の技術が高いフィンランドのVTI社を買収し、自動車や医療機器向けセンサーを開発・販売しています。ただし、フィンランド人は基本ノー残業。限られた時間で作業効率を最大化するため、日本式カイゼンをサウナで話し合っていました。

沸騰ナビゲーターの太田泰彦氏(日本経済新聞社論説委員兼編集委員)の未来予測は「北極海でより近くなる」でした。フィンランドは飛行機だけではなく、船でも北極海を通る北回りルート「北極海航路」を使うことで南回りルートの半分近い距離になるそうです。

フィンランドは北極海に面してはいませんが、現在、ノルウェーの港からヘルシンキまで直接つなぐ鉄道整備を計画しており、この6月から日本の企業・研究機関が参加し整備のための調査を始めているそうです。この鉄道が完成すればヘルシンキをハブにヨーロッパ各都市へと運ばれる新たな流通ルートも開け、日本のビジネスの可能性もさらに広がりそうです。

未来世紀ジパングで紹介されていた株式会社村田製作所は東証一部上場企業でもあります(証券コード:6981)。購入最低金額も高めで、株主優待も無いため投資候補にはしてきませんでしたが。親日国で頑張る企業は個人的に応援したいので今後注視して行こうと思います。

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