福井の人気コンビニ“オレボステーション”を運営する大津屋の小川社長が登場!カンブリア宮殿「地元客が熱愛する!超ユニークコンビニの独自戦略」放送動画の感想
2016年3月10日(木)放送のカンブリア宮殿「地元客が熱愛する!超ユニークコンビニの独自戦略」で取り上げられたのが福井県の人気コンビニエンスストア「オレボステーション」や「オレンジBOX」を運営する株式会社大津屋の小川明彦(おがわ・あきひこ)社長です。1573年に酒造業として創業された大津屋は、小川社長のもと2015年9月期は売上16億円を超える規模にまで成長しています。
福井県で地元民に愛されるコンビニ「オレボステーション」、人気の秘密として鉄板焼きや広い店内キッチンを使った店内調理で作られるお総菜が紹介されていました。イートインコーナーにはソファー席もあり、ファミレス感覚も味わえます。味噌汁の無料サービスがあるのも魅力ですね。
また番組によるとオレボステーションでは巨大サイズの爆弾おにぎりはお客さんが希望すれば出来立てを購入でき、卵焼きも薄味の卵焼きを作ってくれるなど、店側でできる事ならなんでも対応してもらえるとのこと
さらに、ポイントカードのオレボカードを使うと商品を会員価格で購入できるほか、レジで賞品や賞金が当たるスロットゲームにも挑戦できます。お客さんによるとよく当たると評判のようです。他の大手コンビニには無い地元客が欲しくなる珍しい商品や郷土の調味料等も揃っています。
こうした差別化施策が実り、オレボステーションの客単価はコンビニ業界で第2位にランクインしています。ちなみに、2014年度の平均客単価ランキング(日経MG調べ)では、第1位がセイコーマートの888円、第2位がオレボステーション(大津屋)の785円、第3位がセブンイレブンの621円という順番です。セブンより上なんですね。
小川社長は地元福井にこだわり現在6つのコンビニ、3つの惣菜店を展開されています。小川社長のポリシーは効率優先ではなく、お客さんの立場でして欲しいことをする、ということ。コンビニでバイキングが楽しめるサービスも、客の立場に立っているからこその発想なのだと思います。
美味しくて安心安全な良いものを探すために、小川社長は現在も地元福井や全国各地を飛び回っています。番組では山口県下関名物の絶品ふぐや、地元福井の雪の下人参との出会いを取り上げられていました。
また大津屋では現在、普通のレトルト食品とは違うセミレトルト惣菜を開発し、できたての風味や食感を持った総菜をベンチャー企業の株式会社おかんと組んで社食サービス向けとして販売しています。無料試食会もあるようなので、自社オフィスでの採用を検討してみようと思います。
コンビニと言えば全国どこでも同じ品ぞろえ、同じ価格で安心感もありますが、言い換えると物珍しさや人間的な暖かさがどうしても感じにくい側面もあります。大津屋は大手コンビニとは競合することなく今後も成長を続けていく、というのが今回のカンブリア宮殿を視聴した感想です。