モビリティ、タクシー、そしてシェールガス!未来世紀ジパング「追跡!アメリカの”3大革命”」視聴レビュー
マックキラーの異名を持つハンバーガーチェーン「シェイク・シャック」、サンフランシスコの町中を走る「セグウェイ」など、アメリカはイノベーション大国として有名です。
2015年10月12日(月)放送の未来世紀ジパング「追跡!アメリカの”3大革命”」は、アメリカの最新3大革命としてグーグル自動運転車のような「モビリティ革命」、ウーバーに代表される「タクシー革命」、そして原油安に直面する「シェール革命」が取り上げられた回です。
1番目のモビリティ革命ですが、ネット検索最大手グーグルが手掛ける“自動運転車”のグーグルカーはもちろん、日本のベンチャー企業が開発した近未来型の電動車イス『WHILL(ウィル)』もシリコンバレーでアメリカの企業と提携し、人気を高めているようです。
ニューヨークの顔とも言える黄色のタクシー“イエローキャブ”は、コンペで射止めた日産の新型ミニバンが採用されています。しかしそんなイエローキャブのドライバーたちが、仕事を脅かすと反発している革命的なビジネスとして、2009年にシリコンバレーで誕生した配車サービス『Uber(ウーバー)』があります。
ウーバーはスマホアプリを操作するだけで、近くを走るドライバーが自家用車で迎えにきてくれる配車サービスです。決済もオンライン登録したクレジットカードで済ませられるため、チップを払う必要が無いというのもアメリカ人に人気が高まっている理由だと思います。
2年前の2013年、未来世紀ジパングが“シェール革命”を取材した時は、シェールマネーを求め掘削労働者がテキサスに集まり、新たなバーベキューレストランもオープン、所有する土地からシェールオイルが出た地主は2億円もの収入を得ていたそうです。
しかし、そんなアメリカンドリームは今は昔。テキサスにあったバーベキューレストランは閑古鳥が鳴き、掘削労働者が寝泊まりしていたトレーラーハウスもまばら、年収1億円以上あった地主の収入も激減している状況です。
シェールガスバブル崩壊の理由は、2014年12月から始まった原油安です。それまで1バレル100ドルだった原油は、今や40ドルにまで下がっています。シェール企業の採算ラインは40~80ドルということもあり、破たんする企業も出ているそうです。
しかしこの原油安は、エネルギーを輸入に頼る日本にとっては神風になると、沸騰ナビゲーターの鈴木亮氏(日本経済新聞社編集委員)は話されていました。モビリティ、タクシー、そしてシェールガスという3つのアメリカの革命は、日本に良くも悪くも大きな影響を与え続けるはずです。