ぐるなびとユタカ交通の訪日外国人観光客向けインバウンド戦略、ガイアの夜明け「意外なところに外国人…新ビジネス現る!」視聴レビュー
2015年10月13日(火)放送のガイアの夜明け「意外なところに外国人…新ビジネス現る!」では、グルメ情報サイト「ぐるなび」(東証1部上場、証券コード:2440)が仕掛ける訪日外国人観光客向けサービスと、和歌山市にあるバス会社「ユタカ交通」が和歌山市と組んで仕掛けるぶらくり丁周遊プロジェクトが取り上げられました。
人気の老舗グルメ情報サイト「ぐるなび」を運営する株式会社ぐるなびは、飲食店のホームページ制作が主な業務と思われがちですが、実は全国5万3千店の提携飲食店の価値を高めるため店舗コンサルティング営業も行っています。
その中でも最近いちばんの課題は、外国人観光客向けのサービス、つまり“インバウンド対応”だそうです。番組ではぐるなび多摩地区担当営業の伊東翔磨さんが東京・立川屋台村パラダイスのある焼肉店「徳ちゃん」から相談を受け、外国人旅行者向けに英語・中国語・韓国語の3か国語でメニュー情報を表示できる一元変換システムを提案し外国人客の満足度向上につなげた模様が流れていました。
さらに、ぐるなびの伊藤さんは立川屋台村パラダイスの「はしごプラン」を各飲食店に協力してもらって新たに作成。立川グランドホテルにもチラシを置いてもらい、焼肉や串揚げなど外国人観光客が複数店舗をまわってもらう取組も開始しています。このはしごプランは日本人としても使ってみたいですね。
外国人観光客の急増によって、ホテル不足だけでなく観光バス不足も起きています。和歌山市で60年営業を続けているバス会社「ユタカ交通」にも、大阪で観光バスが確保できなかった旅行業者からの配車要請が殺到しているそうです。
地元の観光協会で理事を務めるユタカ交通の豊田社長は、和歌山市に外国人観光客を呼び込む施策のために和歌山市の観光課とタッグを組みます。彼らが仕掛けたのが「ぶらくり丁周遊プロジェクト」という、地元の商店街と市内の観光地を巡ってくれる旅行会社向けに和歌山市が補助金を出す企画です。
番組ではこのぶらくり丁周遊プロジェクトに申し込んだタイのツアー客の模様が取り上げられていました。タイ語のパンフレットも用意され、黒潮市場やぶらくり丁商店街を訪れたタイ人観光客は非常に満足していたようです。
円安や東京オリンピック開催の影響もあり、外国人観光客は今後もさらに増加することが予想されます。外国人向けの飲食店メニュー表示や店舗案内、そして地方の観光バス事業はこれからもっと成長していくことでしょう。