体組成計や活動量計で有名なタニタの谷田千里社長が登場!カンブリア宮殿「“はかる”と“食べる”でニッポンを健康に!」視聴レビュー

2015年6月18日(木)放送のカンブリア宮殿「“はかる”と“食べる”でニッポンを健康に!」には、体組成計や活動量計、そしてタニタ食堂で有名な株式会社タニタの創業家3代目社長、谷田千里(たにだ・せんり)社長が登場し、健康総合企業として日本中を健康にしたいと熱く語られていました。タニタと言えば、当サイトでも以前未来世紀ジパングの視聴レビュー記事で紹介しています。

タニタの体組成計や塩分計、金芽米、活動量計、体重計、万歩計などの人気商品はネット通販でも購入できます。 ⇒ 楽天市場で販売中のタニタ関連商品

世界初の乗るだけで計測できる体脂肪計を開発したのがタニタです。今は計測データをスマホに自動転送してくれる機能も搭載しています。最近では塩分計や睡眠計など、タニタでは生活に密着した“健康をはかる”90種類以上の商品の販売・開発を行っています。

丸の内タニタ食堂ではタニタの社員食堂と同じ500キロカロリー以内の料理を楽しめるとあって、今も連日大人気だそうです。またタニタでは服部栄養専門学校と組んでシェフ育成コースも展開しており、免許皆伝になると自分のお店でタニタメニューを振る舞えるようになります。

タニタの創業は1923年、谷田賀良倶商店というシガレットケースを売る金属加工のお店として始まりました。谷田社長の祖父、谷田五八士氏は家庭用体重計を開発・販売し業績を伸ばします。

そして2代目社長の父・谷田大輔氏の時代にタニタ最大のヒット作、乗るだけで体重に加えて体脂肪率が測れる「体脂肪計」が1992年に発売されます。世界初の便利な商品ということもあり、国内外で注目を集めタニタのブランド構築にも大きくつながります。

4人兄弟の2番目として大阪に生まれた谷田千里社長は、当時社長だった父親との折り合いが悪く料理人を目指したり、コンサルタント企業に勤務したりと父親とは別の道に最初進んだそうです。

しかしコンサルタントとして多くの経営者と関わることで、反発していた父親への思いが変化。経営者としてみたら優秀だという事に気付き、2001年にタニタに入社、7年後には36歳という若さで3代目社長に就任します。

しかし社長就任当時は体脂肪計の特許が切れ、ライバル製品も続々と市場に投入されていた時期でした。危機感を覚えた谷田社長にとって、最大の転機となったのがタニタ社員食堂で出していた500Kcalの健康食をレシピ本にする話です。

出版された「体脂肪計タニタの社員食堂」シリーズは累計530万本という大ベストセラーになります。料理人を目指したこともある谷田社長はタニタレシピ本の成功をきっかけに、社内外の反対の声がありながら“食”事業に本格的に進出します。

以降、レストラン「タニタ食堂」や、食品メーカーと共同で健康を意識した商品開発など、“健康を食べる”事業は着実に成長しています。とくに森永乳業とコラボしたタニタ食堂100kcalデザートは、4年で7,000万個を販売する大ヒット商品になっています。

タニタ社では6年前から社員に対する「健康プロジェクト」を押し進めており、全社員に消費カロリーなどが分かる活動量計を配布し、定期的な体重計での健康チェックを義務化し、そのデータを社内で管理しているそうです。

この健康プロジェクトによりタニタ社員の健康度が増し、2011年から2012年の1年間でなんと社員1人あたりの医療費が12%も削減されたそうです。社員が健康な会社であれば、その会社の商品やサービスにも健康的なイメージが着くので素晴らしい取り組みだと思います。

タニタ社では参加者が健康になるだけでなく医療費も削減できることをアピールし、“はかる”と“食べる”を中心とした「健康プログラム」を企業や自治体向けに提供しています。

タニタ健康プログラムの取り組みが最も進んでいるのが新潟・長岡市です。高齢者が多いため医療費や介護保険の給付費は増える一方だった長岡市は、タニタと組んで2013年から「ながおかタニタ健康くらぶ」という健康プロジェクトを開始。

入会金3,000円を払うとタニタの「活動量計」が渡され、歩いた距離に応じてポイントがたまり商品券などに交換できるという“お得で楽しく健康になれる”プログラムです。

また長岡市内に開設されたタニタカフェではオリジナルの飲み物やヘルシーデザートも提供されており、メニューを注文するとポイントが貯まります。さらにカフェには管理栄養士も常駐しており、無料で健康相談にも乗ってくれます。

楽しくポイントを集めているうちに健康になれるタニタの“健康をつくる”プロジェクトは高齢化が進む日本はもちろん、海外の少子高齢化に悩む先進国にも受け入れられる施策だと思います。

株式会社タニタは連結売上高が約146億円、グループ全体で従業員数が1,200人という大企業ですが、上場はしていません。東証1部上場の株式会社きちり(証券コード:3082)が東京・丸の内の「丸の内タニタ食堂」をプロデュースしていますので、タニタ食堂ファンはちきり社を投資候補として検討してみるのも良いかもしれません。

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