経済成長率が世界第1位!チャイナ・プラス1の国家、未来世紀ジパング「池上彰”知られざる注目国”第3弾 奇跡の復活 エチオピア」視聴レビュー

2015年8月17日(月)放送の未来世紀ジパング「池上彰”知られざる注目国”第3弾 奇跡の復活 エチオピア」は、前週の「池上彰”知られざる注目国”第2弾 謎のモザイク国家レバノン」に続きジャーナリストの池上彰さんが登場されたスペシャル回でした。

未来世紀ジパングで紹介されていたエチオピア産の森林コーヒーは、楽天市場などのネット通販でもお取り寄せすることが可能です。 ⇒ 楽天市場で販売中のエチオピア「産森林コーヒー」

池上彰氏が注目している成長国が、かつて大飢餓に苦しみながら、2014年に経済成長率で世界第1位を獲得するまでに復活した東アフリカのエチオピアです。人口は9100万人、アフリア大陸ではナイジェリアに次ぐ規模です。

2015年4月、アフリカ最大の航空会社エチオピア航空が、成田空港からエチオピアの首都アディスアベバを結ぶ国際便を就航。経由地の香港で大量の中国人が機内に乗り込んでくるなど、中国が今エチオピアに攻勢をかけていることが窺い知れました。

首都としては世界3番目の高地、標高2400メートルにあるエチオピアの首都アディスアベバ。街中では早朝から多くの市民ランナーが走っています。エチオピアは東京オリンピックのマラソンで金メダルを獲得したアベベ選手を輩出するなど、陸上の長距離王国としても有名です。

番組ではマラソンで財を築いたエチオピアの最強夫婦、シレシ夫妻を取材していました。オリンンピックなどで獲得したメダルの数は、なんと2人合わせて16個!自社ビルを建てるなど、メダルを獲得した恩恵は計り知れないようです。

1983年~85年のエチオピア大飢饉では、約100万人が餓死し、周辺国に約200万人もの大量の難民を生み出した歴史があります。今エチオピアでは隣国スーダンやソマリア、エリトリア等から約70万人もの大量の難民を受け入れる立場へと変貌していました。

エチオピアはアフリカ大陸の国ながら、チャイナ・プラス1として数えられるまでに成長しています。バングラデシュよりも低い賃金と優秀な労働力を売りに、カジュアル衣料品メーカーのH&MやEUの企業、そして日本からもヒロキやUCCコーヒーなどが進出しています。エチオピア産の森林コーヒーは一度ぜひ飲んでみたいです。

アフリカの首都と呼ばれるエチオピアには、アフリカ大陸54の国と地域が加盟するアフリカ連合本部があります。このアフリカ連合の本部ビルの建設費用約150億円を、全額無償投資して建設したのが中国政府です。

エチオピアでは現在、中国による巨大なインフラ建設が加速しているそうです。中国政府が100%出資している金融機関「中国輸出入銀行」が資金を提供し、高速鉄道や高速道路などのインフラが作られています。これまでの中国式と違い、中国人労働者ではなく現地で雇用を創出しているのも特徴です。

エチオピアのインフラ整備では中国に差を付けられていますが、インフラが整うことで日本製品がエチオピアやアフリカ各国に行き渡りやすくなるメリットもあります。メイド・イン・ジャパン製品の広がりに期待したいです。

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