美人が多く料理もおいしい!?未来世紀ジパング「池上彰”知られざる注目国”第2弾 謎のモザイク国家レバノン」視聴レビュー
2015年8月10日(月)放送の未来世紀ジパング「池上彰”知られざる注目国”第2弾 謎のモザイク国家レバノン」を遅ればせながら視聴しました。”中東のパリ”と称される首都ベイルートがあり、”世界四大料理”のレバノン料理を持つ中東のレバノンをジャーナリストの池上彰氏が解説された回です。
レバノンはモザイク国家と呼ばれることからも分かる通り、イスラム教やキリスト教など、18の宗教・宗派があります。かつては複雑な宗教対立(パレスチナ問題)によって1975年から15年間も激しい内戦が続きました。
内戦終了から25年が経過したレバノンの首都ベイルートには現在、フォーシーズンズホテルなど大手高給ホテルが進出し、欧米からの観光客が増加に転じています。長い歴史と豊かな自然、5つもの世界遺産を持つ小国レバノンは海外旅行先として人気になるのも分かる気がします。
番組では元日本赤軍のリーダー重信房子の娘であり、レバノン・ベイルート生まれの日本人ジャーナリスト重信メイさんの案内で、レバノンのクラブで平和を謳歌するレバノン人の模様なども番組では取り上げられていました。
世界でも指折りの食大国でもあるレバノンは、世界三大料理とされるフレンチ、中華、トルコ料理に加えて「世界四大料理」とも称されるレバノン料理を持つ国でもあります。メゼと呼ばれる小皿料理の豊富さや、日本でも人気の肉料理ケバブなどがレバノン料理として有名です。
そんなレバノンに2014年10月に進出したのが、料理レシピ検索サイト「クックパッド」を運営するクックパッド株式会社(東証1部上場、証券コード:2193)です。2015年5月にはクックパッド社員がベイルートに乗り込み、イスラム教徒の断食月「ラマダン」で勝負をかけます。
現地のレシピサイトを買収し、ラマダン特集を組んで日没後に食べまくるラマダン人向けにレシピ情報を発信。その結果、ラマダンが始まってからサイトへのアクセスは2~3倍にも伸びたそうです。レシピの投稿も10%アップし、サウジアラビアやエジプトなどほかのアラビア語圏からの閲覧も目立ったとのこと。
レバノンの隣国シリアでは自称イスラム国によって5年も内戦が続いており、150万人ものシリア難民がレバノンに押し寄せています。そんなシリア難民を支えるために活動している日本人として、ユニセフの大澤優子さんが紹介されていました。学校に通えない難民の子供たちのために仮説の学校を作るなど、支援を行っているそうです。
レバノンという国は名前だけ知っていましたが、今回の未来世紀ジパングによって国の特徴や将来性も知ることができました。内戦も終わり経済も成長しているレバノンには、今後も様々な日本企業が進出していくと思います。中東でビジネス展開する際の起点にもなりそうですね。