矢澤の和牛焼き肉がミラノに進出!未来世紀ジパング「意外に保守的!?そんなイタリアに日本の焼き肉店が挑戦!」視聴レビュー

2015年最初の放送回となった1月5日(月)の未来世紀ジパング「意外に保守的!?そんなイタリアに日本の焼き肉店が挑戦!」は、“食”に保守的なイタリアで大人気となっている日本人シェフのイタリア料理店、そしてイタリアに初進出した日本の焼肉店「矢澤」を取り上げた回でした。新年一発目が“挑戦”をテーマにした回というのは勇気づけられますね。

洞窟住居のあるイタリア世界遺産の街、バジリカータ州「マテーラ」。古く廃れた町を蘇らせようと、日本語で“拡散した宿”という意味を持つ「アルベルゴ・ディフーゾ」がホテル施設として広まっているそうです。古い廃墟をホテルにすることで、世界各国から宿泊客が訪れるようになったとのこと。

かつて世界の中心として栄え、古い遺跡が多いイタリアの国民は伝統を重んじ、食に対しても非常に保守的です。番組インタビューでも「ミラノ料理が一番」「外国料理は食べない」と回答されていた方がほとんどでした。

ローマに約2年前にオープンした一軒のイタリア料理店「トラットリア・デル・パチョッコーネ」は、日本人の中井昴児シェフが運営する地元ローマ人に人気のお店です。開店当初は閑古鳥が鳴いていたそうですが、伝統的なローマ料理「カルボナーラ」の美味しさが評判を呼び人気店になったとのこと。

イタリアで有名なグルメガイド「ガンベロ・ロッソ」にも2年連続で掲載され、ガイド内でも「日本人がローマで、ローマ料理の店を開き成功すると、誰が予想しただろうか」とまで書かれています。カルボナーラ、当ブログ管理人KENもぜひ食べて見たいです。

世界的なファストフードチェーン店「ケンタッキー」や「スターバックス」がイタリアには一軒もないそうです。その代わり、約16万点ものバールがイタリア国内に存在します。マクドナルドは進出しているものの、店舗数は他国に比べて数は非常に少なくなっています。

常に自分たちの食文化が基準のイタリアでは、外国料理店が進出し受け入れられるのが非常に難しいという現実があります。そんなイタリア第2の都市ミラノに2014年12月初進出したのが、東京都内を中心に14店舗を展開する人気の焼き肉店「矢澤」です。

株式会社ヤザワミートの稲田智己社長は食に厳しいイタリアにおいて、日本の黒毛和牛を使った焼肉が認められれば、ヨーロッパでも認められると話されていました。確かに郷土料理愛が非常に強いイタリアで受け入れられる外国料理は、他のEU諸国でも人気が出ると思います。

BSEや口蹄疫によって10年以上にわたってEC諸国に輸出することができなかった日本の和牛。美味しい日本の和牛を広めるために、ヤザワミート稲田社長はミラノに直々に乗り込み、群馬で育った黒毛和牛を焼肉としてお客さんに振る舞う事を決めます。

分厚い赤身の肉を好むイタリアで、あえて霜が降った薄い和牛の焼き肉で勝負を挑んだ焼肉店の矢澤。ミラノ店オープン当日、ミラノで人気のレストランオーナーが満足するなど、和牛の焼き肉が受け入れられた瞬間が番組で放映されていました。

沸騰ナビゲーターの山口義行氏(立教大学経済学部教授)は未来予測で『欧州でニッポン再発見』を掲げられていました。イタリアは保守的な国ではあるものの、認たものについては相手の文化を尊重し、アレンジを加えたりせずに元の形のまま受け入れてくれる懐の深い国でもあります

事実、ローマから車で3時間半ほどの距離にあるイタリア・マルケ州にはイタリア人夫婦が運営する「ワビサビ旅館」という日本風の旅館があります。和室の部屋はもちろん、茶室や檜風呂もある本格的な高級旅館です。

2015年5月には、長い万博の歴史の中で初めて「食」がテーマになるミラノ万博が開催されます。日本食が世界に認められる大きなチャンスになりそうです。

P.S.
未来世紀ジパングの公式サイトでは約4分間のWEB限定「ジパング・お蔵入り映像」が公開されています。お蔵入り映像ではエミリア=ロマーニャ州の街ヴェルッキオで、廃墟となった民家を当時の外観・内装を生かして新しくホテルにする「アルベルゴ・ディフーゾ」(拡散型ホテル)が紹介されていました。

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