未来世紀ジパング「世界の日本食ブームを支えるハイテクな日本製食品ロボット」視聴レビュー

2013年7月22日に放送された未来世紀ジパング「今、世界では日本食が大ブーム。その陰に、ハイテクな日本製食品ロボットの存在が!」をtorneで録画していたので、かなり遅くなりましたが11月に入り視聴しました。

世界で日本食がブームになっていることは知っていましたが、それは外国人による”なんちゃって日本食”だとばかり思っていました。番組ではそんななんちゃって日本食ではなく、日本人がプロデュースする本物志向の日本食が紹介されていました。

とくにニューヨークでは本格的なラーメン店が続々と進出し、日本でも人気の「博多一風堂」をはじめ有力ラーメン店には連日行列ができているとのこと。ニューヨークは日本人居住者も多いと思いますが、それ以上に米国人や外国人のお客さんも画面に写っており、日本のラーメン人気の高さに驚きます。

そんな日本のラーメン快進撃を裏で支えているのが、ニューヨークのラーメン店に生麺を直販する会社「サンヌードル」と、日本製の最新製麺機の存在。麺の太さや縮れ具合など、各店舗の要望に叶う麺を研究・開発し、さらに日本でも有名な人気ラーメン店「中村屋」の店主、中村栄利氏がラーメン講師(アドバイザー?)を務めるという豪華布陣。これならニューヨークでラーメンが流行るのもうなずけます。

一方、花の都パリでは“餃子”が人気で、メニューは焼き餃子だけにも関わらず連日大賑わいの「GYOZA BAR」まであるとのこと。この店の焼き餃子は、日本人初となるパリのミシュラン2つ星に輝いたシェフが考案したもので、具は高級豚肉とポワローネギというシンプルさ。1日に3,000個の餃子を作るそうです。

そして、この大人気の餃子を大量に作るために使われていたのが、日本の東亜工業株式会社が生み出したハイテク食品ロボット「餃子革命」。餃子革命のおかげで、人件費ダウンと生産効率アップ、さらには安全性と衛生面の確保が可能になっているとのこと。日本製ロボットが世界で活躍し日本の味を広めてくれるのはうれしい判明、職人を超える技がロボットで可能になってきている事に少し寂しさも感じました。

ただ、製麺機や餃子製造機のような日本の味を手軽に、効率的に、そして美味しく作ってくれる食品ロボットが生まれれば生まれるほど、日本食ブームはもっと世界で広がっていくとも感じました。そして、そうした質の高い食品ロボットを生み出せる日本の技術力に希望を感じさせてくれる内容でもありました。

米国で生まれた寿司「カリフォルニアロール」や、番組内で紹介されていた「IKEMEN HOLLYWOOD」のバジルソースつけ麺のように、日本食ブームが広がることでナビゲーターの高柳正盛氏(日経ビジネス発行人)が未来予想で提示されていたような「新・日本食が続々と逆上陸!」は今後ますます増えると管理人も思います。

海外で行った「好きな外国料理は何?」というアンケートにおいて、ほとんどの国で日本食が1位に選ばれていること。この3年で、世界の日本食店舗数は3万店(2010年)から5万5千店(2013年)と約2倍増えていること。さらに世界での日本食市場を、今後10年で約3倍にする目標を政府が掲げていること。今後、日本製の食品ロボットの力を借りながら、日本食の世界市場規模は急成長していくこと間違いないと思います。

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