三江線やJR北海道、平成筑豊鉄道の現在と観光列車の可能性を学べたガイアの夜明け「どうする?ローカル鉄道」

広島・三次市~島根・江津市を結ぶ全長108キロメートルのJR西日本が運行する「三江線(さんこうせん)」は、惜しまれつつ2018年3月31日をもって88年の歴史に幕を閉じました。

三江線などこの50年間で廃線となった日本の鉄道の距離はなんと4,500キロにも及びます。2018年5月1日(火)放送のガイアの夜明け「どうする?ローカル鉄道」では三江線廃線後の地域交通としてのバスや、苦戦するJR北海道の現状、そして観光列車が走る事も決まった平成筑豊鉄道が取り上げられました。

JR西日本の三江線が2018年3月末をもって廃線して以降、地域住民は新たな交通網としてフリー乗降や町民限定の割引チケットなどを採用したバスが新たに走り始めています。バスの運行が続くためにも、今後の乗降者数が注目されます。

JR北海道は全国にあるJRの中でもっとも苦戦している企業でもあります。JR北海道の島田修社長は会見で、日高本線をはじめ全路線の半数近くとなる約1200キロメートルに上る路線が単独で維持していくのが困難だと発表されたほどです。

地方団体と民間事業者が共同経営する第三セクター鉄道も、2015年度にはおよそ半数の35社が経常赤字と、厳しいビジネス環境が続いています。

福岡・福智町に本社を置く「平成筑豊鉄道(通称:へいちく)」もその1つ。そこでへいちくでは公募で社長を募り、九州産交バスで取締役を務めていた河合賢一さんが2017年10月に新社長に就任されました。

平成筑豊鉄道の路線は駅が古くて汚いため、電車ではなく車で送り迎えしてもらっている地元高校の生徒が大半となっていたそうです。河合新社長は駅の改修をJR九州の「ななつ星」をはじめ、多くの観光列車をデザインしてきた業界の第一人者であるデザイナーの水戸岡鋭治さんに依頼。

旧知の仲ということもあり水戸岡さんにデザインしてもらった無人駅の改修も完成し、さらに水戸岡さんがデザインした観光列車が平成筑豊鉄道を走る事も決定するなど、平成筑豊鉄道には追い風が吹いています。

今回のガイアの夜明けを視聴し、少子高齢化の日本においてローカル路線が廃線になるのは仕方のない部分もあると感じました。地元の自然や観光地を活かした観光列車として、国内外の観光客を惹きつけられるかがローカル路線の生き残りを大きく左右するはずです。

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