農家集団「和郷園」がすごい!カンブリア宮殿「年商4000万円の農家続出 ニッポン農業の未来はココに!」視聴レビュー

2013年8月1日(木)に放送されたカンブリア宮殿「年商4000万円の農家続出 ニッポン農業の未来はココに!」の回に登場されたのが、農家集団「和郷園」代表理事の木内博一(きうち・ひろかず)氏。遅ればせながら11月に視聴したのでレビュー記事を書きたいと思います。

一般的な農家の売上は年470万円のところ、年収4,000万円の農家も珍しくないのが木内氏率いる千葉の農家集団「和郷園」。中には年収1億円を超えるスーパー農家も!

農業は“食材製造業”を経営理念に、加工から冷凍、販売までと、農作物を生産するだけでなくメーカーのように加工から販売まで、農業に関わることなら何でもやるのが和郷園の特徴とのこと。

例えば、農業ビジネスを川上から川下へ広げるための戦略として

1)加工してから出荷する(自前の野菜カット工場、業務用のお弁当セット、冷凍食品など)
2)注文を受けてから作る(種をまく前に売り先を確保しているため事前に価格契約されている)

といった、一般的な農家では行わないような事に取り組んでいます。こうした取り組みにより安定した利益につなげ、和郷園グループは今や売り上げ60億円、約1,500人の雇用を生み出している“儲かる農業集団”にまで成長しています。

さらにすごいのが、スーパーと共同で太陽光を使わない野菜工場の研究開発を進めたり、野村証券(野村ホールディングスは東証1部上場/証券コード8604)とタッグを組んで農業コンサルビジネスにも乗り出している点。まさに日本の農業ビジネスの最先端を走っていると言えます。

管理人が興味を持ったのが、和郷園の木内さんが番組内で日本での農業ブームが今で、これから世界で「日本食のブーム」がものすごい勢いで起きると期待していると語っていた事です。7月22日に放送された未来世紀ジパング「世界の日本食ブームを支えるハイテクな日本製食品ロボット」にもつながる話です。

もう1つ、知らなかった事で学んだのですが、日本の自給率はカロリーベースなんですね。和郷園で作られているような野菜はカロリーゼロなので、自給率には含まれないとのこと。野菜などを含んだ農作物の供給率は、日本は高いのが現実のようです。

最後に、木内さんが話されていた「今の日本に必要なのは農業経営者」という言葉はまさにその通りだと感じます。消費者が求めるもの、必要とされるものを作る視点と行動力が、今後の農業ビジネスにはますます求められてくると思います。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です