ABCマートにフジオフード、ドン・キホーテ、ワタミ、すき家、アリさんマークの引越社まで、ガイアの夜明け「密着!会社と闘う者たち ~”長時間労働”をなくすために~」感想&評価

2016年2月9日(火)放送のガイアの夜明け「密着!会社と闘う者たち ~”長時間労働”をなくすために~」は、2015年4月に厚生労働省で発足した「過重労働撲滅特別対策班」(通称:かとく)に10か月にわたり密着取材した大変興味深い回でした。労働問題を抱える企業としてABCマートにフジオフード、ドン・キホーテ、ワタミ、すき家、アリさんマークの引越社と社名もバンバン登場していました。

過重労働撲滅特別対策班(通称:かとく)は、違法な長時間労働が疑われる大手企業を対象に全国にまたがる大規模事案を専門で取り締まり、悪質な場合は刑事事件として摘発できる権限が与えられています。

ガイアの夜明けでは、全国展開する日本最大級のディスカウントチェーン「ドン・キホーテ」の店舗内偵や、本社や関連会社の一斉家宅捜索、押収品の分析、経営陣への事情聴取などの生々しい模様が放送されていました。長時間労働の撲滅に向け、かとくの取り締まりは今後より一層強化されそうです。

番組後半に紹介されていたのが、日本各地で30人近い元従業員から集団訴訟を起こされている全国チェーンの引っ越しサービス会社「アリさんマークの引越社」です。労働組合のプレカリアートユニオンの力を借り、会社と戦っているのが現役社員の小栗さん(仮名)です。

小栗さんが訴えたのは「月300時間を超える長時間労働」に「残業代の未払い」、さらに車両事故の高額な弁償金を社員個人に負わせる「弁償金制度」です。団体交渉などを通して問題を解決しようとするものの、直後に会社側は小栗さんをシュレッダー係に異動させたそうです。

その後、アリさんマークの引越社は小栗さんを懲戒解雇(クビ)にしますが、小栗さんが弁護士に相談し裁判所に申し立てを行ったところ、会社から復職を命じる書面が届いたとのこと。しかし仕事はシュレッダー係りのまま。東京都労働委員会での話し合いも決裂し、裁判所の判断を仰ぐ事態になっているそうです。

当ブログ管理人KENも、「すき家」の長時間労働等の問題をニュースで知ったことでゼンショー(証券コード:7550)の株を全て売却したことがあります。お客さんだけでなく、従業員をどれだけ大切にするか。この点も消費者として、そして投資家として企業を選ぶ判断材料にしたいと、今回のガイアの夜明けを視聴して思いを強くしました。

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