外国人観光客に人気の日用品や職人の技術が生きた名品まで、ガイアの夜明け「ニッポンの“雑貨”を世界へ!」視聴レビュー

2014年12月9日(火)に放送されたガイアの夜明け「ニッポンの“雑貨”を世界へ!」は、外国人観光客に人気の“日本の雑貨”を取り上げた回でした。一時期は炊飯器など家電製品が人気だった日本のお土産ですが、今は爪切りや包丁などの道具、弁当箱、哺乳瓶、筆ペンなど日本発の「雑貨」になっているそうです。

番組冒頭で紹介されていた秋葉原にある大型免税店「アッキーインターナショナル」は、ターゲットを外国人観光客に絞った異色の店です。社長は元ラオックスの海外事業部部長だった方とのこと。

2002年に独立してアッキーを設立以降、日本人を相手にせず外国人だけを狙った戦略が大当たりしているようです。中国人観光客向けの1号店では大勢の中国人が携帯型水筒や老眼鏡付きの爪切り、耐熱ガラスの哺乳瓶などの日用品を大量に購入しています。

一方、2号店は中国人“以外”の外国人観光客に向けた雑貨を充実させた店舗。忍者や手裏剣の置物、顔が外国人チックな日本人形、持ち手が日本刀の柄になっている傘等など、欧米や東南アジアからの旅行者には大人気になっているそうです。

外国人のお客さんが多い渋谷LOFT(ロフト)に番組ナビゲーターの江口さんが訪問されていましたが、お弁当箱の人気は高いそうです。お弁当箱の人気の高さは2014年1月の未来世紀ジパングでも取り上げられていました。ちなみに、免税コーナーの人気トップ3はマスキングテープ、シール、ボールペンなどの筆記具だそうです。

訪れたいとし世界No.1の京都。2014年11月22日、外国人に向けた新たな和雑貨ブランド「にっぽんCHA-CHA-CHA」が誕生しました。仕掛けたのは社員の多くが20代~30代という京都の企業スーベニールです。

スーベニールでは商品の企画・デザインを担当し、製造は伝統の織り技術や染めの技術を持った日本各地の職人たちに依頼、そして京都のショップで販売するというビジネスを行っています。

新ブランド「にっぽんCHA-CHA-CHA」は、日本の繊細な職人技が和雑貨という手に取りやすい製品に込められています。こうした職人の技術が注がれた日本の雑貨が、外国人観光客を通じて世界の様々な国に広まっていくのは本当に素晴らしいことだと思います。

日本には多くの中小雑貨メーカーが存在しますが、彼らの多くは縮小する国内市場でビジネスを行っています。そこで、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)は、日本発の雑貨を海外へ売り込みたいメーカーを一堂に集め、東南アジアへ売り込む大商談会「ASEANキャラバン」を実施しています。

3年目となる2014年度の大商談会は、参加企業数が約50社、行き先はシンガポール、タイ、ベトナムです。今回初めて参加を決めたのが。愛知県の畳製造機メーカー「東海機器工業」です。畳市場は中国製との価格競争も厳しく、国内市場は苦境に立たされています

そこで東海機器工業では単純に畳そのものを東南アジアに売り込むのではなく、ジェトロのマーケティング調査を活用し外国人にとって魅力的な畳を使ったバッグやタブレットケースなどの雑貨にして販売することを決断します。

商談会では価格が高すぎるということで苦戦されていましたが、IT機器系のバイヤーに畳で作ったタブレット用ケースを売り込み商談を成功させていました。ある程度使えるお金の多い国、もしくは富裕層が存在する業界に対して、日本の和雑貨はまず最初に進出すべきかもしれません。

今回の日本の雑貨をテーマにしたガイアの夜明けは、海外ビジネスに興味がある管理人KENにとって非常に参考になる回でした。日本の和の文化、とくに職人が関わる商品を世界に広める仕事を近い将来手掛けてみたいと思います。ハート型の赤ちゃん用畳は個人的にもぜひ買ってみたいです。

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