マグロ好きにとって心強い味方も登場!ガイアの夜明け「絶品の味を”技術”で安く!」視聴レビュー

2013年9月3日(火)に放送されたガイアの夜明け「絶品の味を”技術”で安く!」を視聴しました。クロマグロやフルーツトマト等を、独自の技術を使って安く安定的に育てる技術について放映された回になります。

大阪・梅田の2013年4月にオープンした話題の商業施設「グランフロント」、そのグランフロント内の人気店が「近畿大学水産研究所」です。2002年に世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した近畿大学が、サントリーと共同で運営する初の養殖専門外食店です。

近大は11年前に完全養殖に成功したものの、ふ化から1か月後に生き残るのは3%、そして商品にまでなるのは1%と低いそうです。この成魚率を高くすること、そして巨額のエサ代を引き下げることができれば、クロマグロを安定的にしかも安い値段で出荷することができるようになります。

その解決策の1つが、人工エサ。日清丸紅飼料社と開発に成功した人工餌を使った「人工エサだけで育った近代マグロ」は2014年から販売開始されるそうです。個人的な希望ですが、近代が設立したベンチャー企業、アーマリン近大でネット通販を展開してもらいたいです。

野菜のネット販売を手がけるオイシックス株式会社は、全国1000軒以上の契約農家から野菜や果物を仕入れています。このオイシックス契約農家の中から消費者の口コミで最も高い評価を受けた2012年の”農家・オブザイヤー”金賞が、千葉県香取市の伊原努さんの作る蜜のように甘い味が特徴の「みつトマト」です。

薄い透明なフィルム「ハイドロメンブラン」という苗床を使って育てたトマトは、みつトマトのように”糖度が高いトマト”になるそうです。ハイドロメンブランを開発したのは、早稲田大学発のベンチャー「メビオール株式会社」(神奈川・平塚市)。創業者で社長の森有一氏は、東レやテルモで人工透析用の医療用膜を開発してきた”膜”のスペシャリストでもあります。

2013年6月、横浜でTICAD(アフリカ開発会議)が開催され、アフリカから約50カ国が集まりました。そのTICADの見本市会場でメビオールの森社長は「プチトマト」の栽培キットを売り込みます。アフリカのような水不足に苦しむ地域でも、安定して低コストで作物が栽培できるようになれば食糧問題の解決にもつながるのは間違いありません。

近代クロマグロもフルーツトマトも、日本の技術によって進化した漁業&農業は国内だけではなく世界でも大きな市場を開拓して行けると思います。ちなみに番組内で紹介されたオイシックスはマザーズ上場企業でもあります(証券コード:3182)。株主優待も実施しており、毎年9月末の権利確定付きに100株保有している株主には、株主さま限定プレミアム商品がプレゼントされます(2013年度は山形県庄内産ひとめぼれ特別栽培米)。

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