ななつ星や指宿のたまて箱、ゆふいんの森などD&S列車が大人気!カンブリア宮殿「観光列車王国!JR九州 逆境をバネに挑む新たな鉄客商売」
2018年3月1日(木)放送のカンブリア宮殿「観光列車王国!JR九州 逆境をバネに挑む新たな鉄客商売」に登場されたのが、豪華クルーズトレイン”ななつ星in九州”や指宿のたまて箱、ゆふいんの森といった観光列車で町を元気にする九州旅客鉄道(東証1部上場、証券コード:9142、株主優待券あり)の代表取締役会長、唐池恒二(からいけ・こうじ)氏です。
九州旅客鉄道(JR九州)が約30億円を投じ、世界一を目指して作られた豪華クルーズトレイン”ななつ星 in 九州”は、倍率20倍の人気を誇る観光列車です。
特別なデザインの「D」と、地域に基づくストーリーの「S」を合わせ、D&S列車と呼ばれるJR九州の観光列車はななつ星や指宿のたまて箱、ゆふいんの森など12種類に上ります(2018年3月現在)。
7期連続で売り上げを伸ばしているJR九州の躍進を支えているのは観光列車だけではありません。船舶や外食、不動産に農業など多岐にわたるビジネス展開を行っており、JR九州は非鉄道業で営業収益の6割を獲得しています。
末期的な国鉄に入社した唐池会長は、国鉄分割&民営化後にJR九州に配属されます。北海道・四国・九州の民営化されたJRは貧乏な三島JRと卑下されていたとのこと。
D&S列車のアイデアでゆふいんの森誕生に貢献された唐池会長ですが、非鉄道事業である船舶事業へ異動させられ、韓国と福岡を結ぶ高速船事業を担当させられることに。
JR九州の船舶事業で高速艇ビートルを生み出し成功させた後は、JR九州のお荷物と呼ばれていた赤字続きの外食事業の立て直しを託されます。コストカットと従業員のやる気アップを図ったことで黒字化に成功。東京進出まで果たされます。
次々と結果を出し組織を生まれ変わらせた唐池会長は2009年に社長に就任し、2013年には「ななつ星 in 九州」の運行を開始、そして2016年に株式上場を果たします。まさにやり手経営者と称されるにふさわしい方だと思います。
事業の多角化に力を入れるJR九州は農業事業にも参入しており、卵の卸ビジネスや、さつまいもやピーマンなど地元特産の野菜作り、直営の八百屋まで展開しています。
JR九州は今ではグループ会社36社を持ち、連結売上高は3,779億円、社員数は約9,000名にまで増えています(平成29年4月現在)。今回のカンブリア宮殿を視聴すると、唐池会長率いるJR九州は今後もますます発展していくと思わされました。投資先として検討したいと思います。