なぜ平昌オリンピックでジャマイカは下町ボブスレーを使わなかったのか、その理由が分かるガイアの夜明け「下町ボブスレーの”真実”」

氷上のF1ともいわれるボブスレーのソリ開発には、フェラーリ、BMWなど、世界の名だたるメーカーが参戦しています。日本の大田区の町工場が技術を結集して挑む下町ボブスレーは2014年のソチでは日本代表に採用されなかったものの、その後、ジャマイカ女子チーム代表に選ばれ、2018年平昌オリンピックを目指してきました。

しかし平昌オリンピック開幕を目前に控え、ジャマイカ女子チームが突然下町ボブスレーのソリを平昌オリンピックで使用しない事を決断します。その結果、下町ボブスレーは一部ネット上で「世界で勝てない粗悪品」だという不名誉なレッテルを貼られてしまいました。。

2018年2月27日(火)放送のガイアの夜明け「下町ボブスレーの”真実”」では、なぜ平昌オリンピックでジャマイカ女子代表チームが下町ボブスレーを使わなかったのか、10か月に及ぶ独占密着取材でその真相に迫った貴重な回でした。

下町ボブスレーのリーダーは、ご自身も町工場を営む細貝淳一さんです。東京・大田区の職人を中心に40社の技術を結集し、最新のボブスレー用ソリを生み出した立役者でもあります。

2017年11月にカナダのウィスラーで行われた北米選手権でも下町ボブスレーに乗ったジャマイカの女子代表チームは第2位と好成績を収めますが、12月にドイツのヴィンターベルクで行われたワールドカップで下町ボブスレーのソリが運送会社のミスで届かない不測の事態が発生します。

ジャマイカ代表のフェンレイター選手が乗ったのは下町のソリではなく、急きょレンタルしたBTCというラトビアのメーカーのソリになってしまいました。その日を境に、ジャマイカ側の下町ボブスレーに対する評価は遅い、選手が満足していないと、厳しさを増していく事になります。

ただ細貝さんも取材中に話されていたように、急きょレンタルしたBTCのソリに綺麗なジャマイカチームのシールが貼られていた事は不思議です。なぜジャマイカは下町ではなくBTCを選んだのでしょうか・・・。

理由として考えられるのが、ジャマイカ女子チームのコーチに2017年12月に就任したサンドラ・キリアシス選手の存在です。BTCのソリ開発にも関わってきたサンドラ選手がコーチになったとあっては、ジャマイカ女子代表チームもBTCのソリを選ばざるを得なかったと思われます。

ガイアの夜明けでも日時も条件もまったく違う不平等な比較テストや、サンドラコーチによる極秘テストの存在が明らかになっていました。そんなサンドラコーチも平昌オリンピック直前で辞任するなど、不可解な出来事は続きます。

ジャマイカのボブスレースケルトン連盟のネルソン・クリスチャン・ストークス会長は下町ボブスレーに太鼓判を押していたのですから、やはりサンドラ元コーチの存在が大きく影響したのだと考えられます。

大田区町工場の誇りをかけた技術の結晶でもある下町ボブスレー。一部ネット上で言われているような粗悪品として結論付けるには、検証が不十分であることが、今回のガイアの夜明けを視聴したことで理解できました。下町ボブスレーに対する、公平公正な評価が望まれます。

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