鮮度の一滴・特選しょうゆで有名なヤマサ醤油を学ぶ、カンブリア宮殿「プロ料理人も食品メーカーも大絶賛!変化を恐れず挑戦する老舗・醤油メーカーのサバイバル術」
うなぎの名店「野田岩」や日本料理「分とく山」など多くの飲食店で使用され、料理人から絶大な信頼を勝ち取っているヤマサ醤油。2017年8月10日(木)放送のカンブリア宮殿「プロ料理人も食品メーカーも大絶賛!変化を恐れず挑戦する老舗・醤油メーカーのサバイバル術」に登場されたのが、千葉県銚子市にある醤油を中心とした調味料メーカー「ヤマサ醤油株式会社」の濱口道雄(はまぐち・みちお)会長です。
醤油の消費量が右肩下がりを続ける業界の中で、12代目当主の濱口会長率いるヤマサ醤油は順調に売り上げを伸ばし続けています。その売上拡大を支えているのが、創業372年の歴史の中で培ってきた「変化を恐れず挑戦する」姿勢にあると、濱口会長はカンブリア宮殿で話されていました。
東京の寿司店の7割弱、首都圏の和食店の半数以上が使い続けるほど信頼されているヤマサ醤油。ソースやペットボトル化した麺つゆなどもヤマサが日本で初めて開発した商品です。「昆布つゆ」や「昆布ぽん酢」などのロングセラー商品も抱えています。
2009年に発売開始された開封しても酸化しない「鮮度の一滴 特選しょうゆ」も醤油に味や濃さだけでなく、“鮮度”という概念を持ち込んだヤマサ醤油の大ヒット商品です。
鉄鉱山経営や漁具販売、金融業に進出するなど、醤油醸造以外の事業にも果敢に挑み続けてきた歴代のヤマサの経営者たち。いずれも成功したとは言えない結果だったそうですが、新たな商売に挑み続けるという「チャレンジ精神」こそヤマサの伝統として根付いています。
新しい挑戦によって生み出された昆布つゆなどの商品によって、本業の醤油以外の調味料の売り上げ比率は今やヤマサの6割以上に拡大しています。
江戸末期にヤマサを率いていた7代目の当主、濱口梧陵は地元・和歌山を地震と津波が襲った際、自ら田んぼを燃やして住民の避難を誘導し、私財を投げうって堤防や仮設住宅の建築など地域の復興に尽力した偉人でもあります。
1645年(正保2年)に創業し、売上高はキッコーマンに次ぐ醤油業界第2位の555億円(2016年12月期)を誇るヤマサ醤油株式会社。今回のカンブリア宮殿を視聴し、老舗企業ながら変化を恐れず挑戦し続ける同社のさらなる成長を予感しました。