未来食堂とこども食堂のこだわりが興味深い!カンブリア宮殿「心に寄り添って営業中!小さな”感動食堂”スペシャル」
2017年3月30日(木)放送のカンブリア宮殿「心に寄り添って営業中!小さな”感動食堂”スペシャル」は未来食堂の小林せかい店主、そしてこども食堂の近藤博子店主が登場され、独自の発想と信念で失われた社会の”絆”を取り戻そう取り組む姿が放映されていました。
古本屋の街であり、外食激戦区でもある東京・神保町。この街にオープンして2年、誰でもただで定食が食べられる仕組みを採用しながら、毎月平均80万円もの利益を出し続けているのが「未来食堂」です。
未来食堂のメニューは日替わり一品のみのため、ランチタイム時の高い回転率や、食材ロスを防ぐことにもつながっています。さらに未来食堂ではお客さんが仕事を50分間手伝うと、食費が無料になる「まかない」サービスも提供しています。
この未来食堂の「まかない」の素晴らしいところは、お手伝いしたお客さん自身だけでは無く、まかないで無料になった一食を他の誰かにプレゼントすることができる点です。給料日前などお財布が寂しいサラリーマンや学生さんにとってお腹が膨れるだけでなく、人の温かさも感じられる素晴らしい食堂だと思います。
そう言えば、未来食堂は2017年2月28日(火)放送のガイアの夜明け「外食の“新勢力”あらわる~快進撃の裏に秘策あり~」でも紹介されていました。人件費高騰でアルバイト採用にも苦戦する外食産業にも参考になる部分があると思います。
カンブリア宮殿後半に紹介されていたのが、経済的困窮や孤食に陥る子どもたちに向けて、低料金で温かい食事を提供する「子ども食堂」です。地域ボランティアが中心となり、今や全国で300カ所以上も開設されています。
全国に広がる「子ども食堂」の発祥は、東京・大田区の八百屋さんで始まった「こども食堂 だんだん」です。こども食堂の店主であり、その名付け親でもある近藤博子さんは7年前、小学校に給食以外をバナナ1本で過ごす児童がいる事を知り、子ども食堂を立ち上げられたそうです。
こども食堂がいらない社会になって欲しいという近藤さんの言葉が胸に刺さりました。村上龍さんも編集後記で言及されていましたが、子ども食堂や未来食堂のように誰もが普通に食事を取れる場所というのは、今の日本にこそ求められている気がします。