小江戸川越のイーグルバス谷島賢社長が登場!カンブリア宮殿「赤字路線バスの復活劇! 地元に愛される“超地域密着”戦略」視聴レビュー

2015年6月25日(木)放送のカンブリア宮殿「赤字路線バスの復活劇! 地元に愛される“超地域密着”戦略」に登場されたのが、シェア争いでは無く地域に必要とされることが重要と説くイーグルバス株式会社の谷島賢(やじま・まさる)社長です。

通称「小江戸」と呼ばれる、関東屈指の観光地・埼玉県の川越。ノスタルジックな街並みを見るため、そしてうなぎ等のグルメを楽しむため、全国各地から多くの観光客が訪れています。

そんな川越に欠かせない名物が観光スポットを巡るレトロなボンネットバスです。実はこのバス、観光バスでは無く市民の足でもある路線バスだそうです。運転士がバスガイドのような観光案内まで行ってくれるのが特徴です。

変わった路線バスを運営しているのが、今回カンブリア宮殿に登場された谷島社長率いるイーグルバスです。1980年4月に設立されたイーグルバス株式会社は、売上9億7千万円(2014年度)の中堅バス会社です。

谷島社長は川越観光協会の理事も務めており、「着物の日」や「蔵の街ライトアップ」、「小江戸観光バスツアー」などのイベントを企画し、観光客を呼び込んで川越を人気観光地に育てた実績もあります。

番組によると路線バス業界の約7割の会社が慢性的な赤字を抱えており、毎年1000km近くのバス路線が廃止されているそうです。イーグルバスが運行している路線は川越市の隣に位置する日高市。高齢化によって利用者が減少し、大手バス会社が不採算を理由に撤退した路線でもあります。

そんな厳しい路線にも関わらず、谷島社長は赤外線センサーとGPSを導入することでバスの“見える化”に着手し、運行ルートの変更や人気観光スポットのバス停停車時間延長などの施策を通じて、利用者を大幅に増やすことに成功します。

谷島社長は埼玉県ときがわ町の路線バスの改革にも乗り出し、中継バス停の設置や過疎地でもあえてバスの便数を増やすといった施策を通じて、以前の1.7倍に乗降客数の増加につなげています。

地方のバス会社の中には、イーグルバスのように独自の取り組みを採用することで売り上げを増やしている所も少なくありません。番組でも“路線バスの旅”をテーマに成功している北海道のバス会社が紹介されていました。

谷島社長はバス事業の更なる成長を目指す新たな戦略として、「創客」戦略にも乗り出しています。登山客でにぎわっている東秩父に目をつけ、ユネスコにも登録された「和紙の里」をバスの中継ポイントにした“地域のインフラ整備”を2年前から進めているそうです。

ただの観光客誘致ではなく、人口減少が進む地域に観光客を呼び込み、バス利用そのものを増やす。さらに、その路線の中心部にスーパーや病院、郵便局などの生活インフラを整備することで、観光客を増やしながら地元の人たちが生活しやすい街を作り出すという壮大な計画です。

イーグルバスは2014年9月に放送されたガイアの夜明けでも紹介されていたこともあり、当サイト管理人の記憶にも残っていました(⇒ガイアの夜明けで紹介されたイーグルバス)。厳しいビジネス環境でも、アイデアと情熱次第で売り上げを増やすことができると、イーグルバスの取り組みから勇気をもらいました。

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