巨大銅像ビジネスに労働者&武器の輸出が鍵!?未来世紀ジパング「池上彰が緊急解説!なぜつぶれない?北朝鮮のカラクリ」
アメリカのトランプ大統領が原子力空母カール・ビンソンを朝鮮半島に向かわせるなど、北朝鮮情勢は2017年4月下旬から緊迫感が漂い始めています。
核実験によって世界各国から長年にわたる経済制裁を受けている北朝鮮ですが、なぜか北朝鮮経済は破綻せずに核実験やミサイル実験を継続しています。
2017年5月1日(月)放送の未来世紀ジパング「池上彰が緊急解説!なぜつぶれない?北朝鮮のカラクリ」では、謎に包まれた北朝鮮経済のカラクリをジャーナリストの池上彰氏が解説された回でした。
北朝鮮経済が破たんしない理由の1つが、出身成分という格差社会です。ピラミッド上位3割の国民、通称“核心階層”さえ満足させれば良いと言う考え方のようです。平壌に住む国民もこの核心階層になります。
北朝鮮の外貨獲得ビジネスとして、海外に建てる“巨大銅像ビジネス”が未来世紀ジパングで紹介されていました。高品質で価格が安い巨大な銅像を独裁国家の多いアフリカ諸国に販売することで北朝鮮は多額の外貨を獲得しています。
また、北朝鮮は国交を持つ国の建設現場へ出稼ぎ労働者を派遣したり、武器を販売することで外貨を獲得しているそうです。日本やアメリカなど北朝鮮と国交を持っていない国はわずか30か国と少数派なんですね。
そして北朝鮮がつぶれない最大の要因が、血の同盟を結んでいる中国です。ただ最近は中国も北朝鮮からの石炭輸入をストップするなど、厳しい対応を行うようになってきています。
その中国の代わりに、アメリカから経済制裁を受けているロシアが北朝鮮の支援に乗り出すなど、北朝鮮情勢はいよいよ混沌としてきています。
日本だけではなく、アメリカ、中国、韓国、そしてロシアと言った世界各国が連携して北朝鮮に圧力をかけない限り、事態は好転しないのではないかと思わせられる番組でした。