ルワンダの落雷とベネチアの浸水と戦う日本企業>未来世紀ジパング「異常気象vsニッポンの”意外な技術”」
2017年4月24日(月)放送の未来世紀ジパング「異常気象vsニッポンの”意外な技術”」は、アフリカ・ルワンダ共和国を落雷の被害から救う音羽電機工業株式会、そしてイタリア・ベネチアを浸水の被害から救う中国塗料株式会社の技術と取り組みが紹介された回でした。
経済成長が続くアフリカのルワンダ共和国、野生のマウンテンゴリラを見られると観光産業も育っています。そんなルワンダで社会問題化しているのが落雷です。NASAが世界の雷の首都と名付ける程、ルワンダには雷被害が多発しているそうです。
ルワンダでは多くの人が落雷で命を落とし、民家や家畜、そしてIT設備にも深刻な被害をもたらしています。異常気象のせいで雷の被害は年々ひどくなっているとのこと。
そんな雷被害に悩むルワンダを救うために立ち上がった日本企業が、兵庫県尼崎市にあるカミナリ一筋70年の雷対策専門メーカー音羽電機工業株式会社です。ルワンダ人研修生を受け入れたことでルワンダの雷被害について知った音羽電機工業はルワンダに進出。
落雷を事前に察知できる雷センサー、そして雷を大地に逃がす避雷器をルワンダに納入することで、人の命やIT危機を守る取り組みを音羽電機工業では行っています。日本の優れた技術がアフリカの国を救っているんですね。
未来世紀ジパング後半に取り上げられたのが、水の都ベネチアで深刻化する浸水被害です。異常気象によって高潮が発生し、ここ最近では1年に65回もベネチアは浸水しているそうです。
水没するベネチアを救うため、およそ7,000億円の国家予算をかけたイタリア政府の威信をかけた国家プロジェクトが、可動式の水門で高潮を食い止める「モーゼ・プロジェクト」です。
この巨大な防潮堤の建設のカギを握ったのが、広島の老舗塗料メーカー中国塗料株式会社(東証1部上場、証券コード:4617)です。中国塗料が開発した特殊な塗料「バイオクリン」を水門に塗ることで貝の付着を防ぎ、長期間にわたって水門を稼働させる事ができるようになったそうです。
アフリカ・ルワンダ共和国を落雷の被害から救う音羽電機工業株式会、そしてイタリア・ベネチアを浸水の被害から救う中国塗料株式会社。日本企業の技術は異常気象に悩まされる世界各国で今後、注目を集めるようになることでしょう。