レスター優勝に貢献した奇跡の寺院“トライミット寺院”!?未来世紀ジパング「伊勢丹にグリコ…タイでグローバル戦争」

2016年7月4日(月)に放送された未来世紀ジパング「伊勢丹にグリコ…タイでグローバル戦争」は、タイで巻き起こる日本企業と海外企業の競争を取り上げた回でした。バンコク伊勢丹のリニューアル、グリコのアイス販売、そして伊藤忠による鶏肉の獲得の3つの事例が紹介されました。

岡崎慎司選手が所属するイギリスのサッカーチーム、レスターが1884年の創設以来の初優勝を飾ったのは記憶に新しい所です。このレスターを2010年に買収したのがタイ人オーナーで、彼はトライミット寺院の僧侶たちをイギリスに呼び寄せ選手のために祈りを捧げさせていたそうです。レスター優勝もあり、トライミット寺院は“奇跡の寺院”とまで呼ばれるようになっています。

高級モールが次々にオープンしているタイにおいて、株式会社三越伊勢丹ホールディングス(東証1部上場、証券コード:3099、株主優待カードあり)は1992年と一足早くバンコク伊勢丹を開店しています。

激化する百貨店競争の中、日本のデパ地下をそのまま再現した食料品売り場や、日本の食ブランドが集結したフードコートをオープンするなど攻勢をかけています。親日国タイにおいても、日本の百貨店というブランドだけでは、競争に勝ち残れなくなってきているんですね。

菓子メーカーの江崎グリコ株式会社(東証1部上場、証券コード:2206、株主優待あり)も、常夏の国タイで勝負をかける日本企業の1つです。戦う市場は多国籍企業ユニリーバ社が展開するアイスブランド「WALL’S(ウォールズ)」が、シェア8割をにぎるアイスクリーム市場です。

海外でアイスを本格的に販売するのは初めての江崎グリコは、「ジャイアントコーン」や「パリッテ」、「パナップ」など日本でおなじみのアイスブランドをタイ市場に投入し、若者によるSNSクチコミ拡散で認知度を高めています。またバンコク市内の学校とも提携しグリコのアイスを置いてもらうなど、大企業ユニリーバの牙城を崩すべく様々な取り組みを行っています。

番組終盤に紹介されていたのが、タイのエビ争奪戦です。タイ産のエビを買い占めている中国に対して、日本はエビの感染症の検査システムの提供などで信頼を獲得しているようです。

またタイ最大の財閥企業のCPグループと伊藤忠商事が組んで食材輸入や中国進出を行うなど、タイ市場は今後ますます日本のビジネスにおいて重要になってくると考えられます。

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