マイファーム西辻一真社長が語る、カンブリア宮殿「耕作放棄地を体験農園に!農業の楽しさを広める異色ベンチャー」感想&評価

2015年11月19日(木)放送のカンブリア宮殿「耕作放棄地を体験農園に!農業の楽しさを広める異色ベンチャー」は、耕作放棄地を活用し今や全国120カ所の農園数を持つレンタル農園の最大手、株式会社マイファームの西辻一真(にしつじ・かずま)社長が登場された回です。

自治体が運営する市民農園よりも少し高い価格ですが、マイファームが耕作放棄地を再生させたレンタル農園には農具やたい肥が備え付けられており、利用期限にも限りが無く、農園アドバイサーのサポートによって農薬を使わない有機栽培で野菜を育てられる事もあって、今非常に人気だそうです。

創業2007年、従業員数は22人、そして売上高2億5000万円というベンチャー企業の株式会社マイファームを率いるのが、創業者でもある33歳の若き経営者、西辻一真社長です。マイファームでは月2か所のペースでレンタル農園を増やしているとのこと。

現在マイファーム社には、耕作放棄地を抱える農家から多い時では月に100件以上も相談が寄せられているそうです。マイファーム社では農地の再生に向けて土壌の検査を行い、土壌改良のため有機肥料をまき、地下水をくみ上げる井戸や農具を設置し、人々が集まるコミュニティを作り上げています。

1982年に福井県のサラリーマンの家に生まれた西辻社長は、小さい頃から母親と家庭菜園で野菜を栽培するのが大好きだったそうです。高校生の時に周囲の畑が耕作放棄地になっていることに気付いた西辻社長は、耕作放棄地に植える生産性の高い作物を発明しようと京大農学部に進学されます。

大学卒業後の2007年にマイファーム社を創業した西辻社長ですが、創業直後の見ず知らずの若者に土地を貸してくれる農家はほとんどいなかったとのこと。そんな苦難の中、2008年になんとか1号農園をオープンさせた西辻社長。

自分で作って自分で食べるをテーマにした“自産自消”というテーマを生み出したマイファーム社は、週末農業ビジネススクールのアグリイノベーション大学校も運営しています。卒業生が作る野菜は、普通の八百屋では購入できない珍しいものも多いそうです。

こうした野菜はマイファーム社が展開する独自の八百屋「マイファーマー」で販売することで、レンタル農園生産者の収益向上にもつなげているとのこと。マイファーマーは近所にあったら個人的にもぜひ訪れてみたいお店です。

西辻社長の出身地である福井県坂井市に、宿泊施設もある農業体験ができる農園レストランNora(ノラ)をマイファーム社では運営しています。地方の広大な耕作放棄地はレンタル農園としての借り手は少ないと思いますので、農業体験できるアグリツーリズム施設は非常に理にかなっていると思います。自産自消の取り組み、これからに期待大です。

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